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元勇者パーティーのテイマー、魔物スキルを集めながら気ままに旅する  作者: 時雨りと


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森の異変

今日は依頼を受けず、森を歩くことにした。


「仲間でも探すか……」


テイマーとして、まずは魔物の仲間が欲しい。


森の奥へ進みながら辺りを見渡す。


「……なんもいねぇな」


いや、正確にはいる。


ゴブリンだ。


さっきから何度も見かけて、そのたびに倒している。


「この辺、群れでもあるのか?」


その時だった。


「ガルルルル……」


遠くから狼の唸り声が聞こえる。


「……なんだ?」


俺は音の方へ歩いていく。


少し進むと、その光景が目に入った。


「……うわ」


そこには、大量のゴブリン。


そして、その中心で戦っているのは、三匹の狼だった。


完全に囲まれている。


「……さすがに助けるか」


俺は短剣を抜いた。


ゴブリンの群れへ踏み込む。


一体目の背後を取り、首を斬る。


振り向いたゴブリンの攻撃を避け、もう一体を突き刺す。


狼たちも負けていない。


鋭い牙でゴブリンを噛み裂いている。


だが、数が多い。


「数が多すぎるな」


俺は一気に距離を詰めた。


短剣で斬り、避け、突き刺す。


次々とゴブリンを倒していく。


戦いは五分ほどで終わった。


最後の一体が倒れ、森が静かになる。


「……終わりか」


俺は息を吐いた。


狼たちの方を見る。


「もう敵はいないぞ」


すると一匹がこちらを見て吠えた。


「ワゥ!」


俺はその声の意味が理解できた。


テイマーのスキル――

動物言語理解のおかげだ。


「何か言いたいのか?」


「ワゥ!!」

(ありがとう!)


「いや、礼はいいから」


俺は手を振る。


「ほら、早く逃げな」


そう言ってゴブリンの素材を回収する。


「それにしても……」


こんなにゴブリンが集まっているのは妙だ。


「まあいいか」


回収を終え、街に帰ろうとした時だった。


「あ、あの!」


後ろから声がした。


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