36/45
初めての街
森を抜けてしばらく歩くと――
大きな石の壁が見えてきた。
「おぉ……」
ルクが思わず声を漏らす。
「これが街か……」
高い城壁に、大きな門。
人の出入りも多い。
カイトはキョロキョロしている。
「すごいね……人がいっぱい」
ガルドは少し警戒気味だ。
「……落ち着かねぇな」
ユキは俺の後ろに隠れる。
「クゥン」
(なんか……こわい)
「大丈夫だ」
軽く頭を撫でる。
「危ない場所じゃない」
門番に軽く止められたが、問題なく中へ入れた。
そして――
街の中。
「……すげぇな」
思わず呟く。
店が並び、人が行き交い、声が飛び交う。
森とはまるで別世界だ。
色んな街を今まで来たことがあるがここまで栄えて人が多いところは珍しい
「なあセレン!」
ルクが楽しそうに言う。
「まず何する?」
「そうだな……」
少し考えてから答える。
「情報集めだな」




