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元勇者パーティーのテイマー、魔物スキルを集めながら気ままに旅する  作者: 時雨りと


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初依頼

翌朝、俺は冒険者ギルドへ向かった。


今日はちゃんと依頼を受けてみることにする。


依頼ボードの前に立ち、紙を一枚取った。


『薬草採取』


「まあ、最初はこんなもんだよな」


森で薬草を集めるだけの簡単な依頼だ。


でも、この依頼を選んだ理由は別にある。


森には動物もいるし、魔物が出ることもある。


「もしかしたら、何か面白い魔物がいるかもしれないしな」


そう呟いて、俺はすぐに森へ向かった。


⸻


森の中を歩き始めてすぐだった。


「あ、あった」


探していた薬草が目に入る。


思ったより簡単に見つかった。


しかも一つじゃない。


「あっちにもあるな」


次々と薬草を見つけていく。


採った薬草はそのままアイテムボックスに収納していく。


これがあると本当に便利だ。


「こんなに簡単に見つかるもんなんだな」


気が付けば、かなりの量になっていた。


その後も森を歩き回り、気が付くと昼前になっていた。


「まあ、このくらいでいいだろう」


俺は街へ戻ることにした。



⸻


冒険者ギルド。


受付に薬草を提出すると、受付嬢が目を丸くした。


「セレンさん、こんな短時間で採ってくるなんて凄いですね!」


机の上に並ぶ薬草を見て驚いている。


「そんなに凄いことですか?」


「凄いですよ!しかも種類も揃ってますし……」


どうやら思っていたよりもとってきた薬草の量が多かったらしい。


「報酬はこちらになります」


「ありがとうございます」


依頼を終えた俺は、もう一度依頼ボードを見る。


「せっかくだし、もう一つやるか」


次に選んだのは――


荷物運びの依頼だった。


⸻


商人の荷物を倉庫まで運ぶだけの簡単な仕事だ。


「ちょっと量があるんだが、これをそこの倉庫に運んで貰えるかな?」


「分かりました」


パッと見でも数は多く、重そうな箱が荷台に積まれている。


「よいしょっと」


箱を持ち上げる。


普通の冒険者なら大変かもしれないが、このくらいなら問題ない。


何往復かして、依頼はすぐに終わった。


「助かったよ」


商人が笑って言う。


「また頼むかもしれないからな」


「その時はよろしくお願いしますね」


そう言って俺はギルドへ戻った。

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