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君の名は?
子フェンリルは俺の横をちょこちょこ歩いていた。
ルクが笑う。
「完全についてきてるね」
「そうだな」
子フェンリルが俺を見上げ、嬉しそうに尻尾を振っている。
「クゥ!」
(いっしょ!)
カイトが言った。
「そういえばさ、名前とかあるの?」
俺は少し考え、スキルを使って、しゃがんで子フェンリルを見る。
「なあ、お前、名前あるのか?」
子フェンリルは首を傾げた。
「クゥ?」
どうやら理解していない。
俺はもう少し具体的に聞く。
「自分のこと、なんて呼ばれてた?」
すると少し考えるように目を細めた。
「……クゥ」
(…特にない)
頭に小さな声が響く。
俺は驚いた。
「名前ないのか」
ルクが言う。
「じゃあ付けないとだね!」
「そうだな」
子フェンリルは尻尾を振る。
「クゥ!」
(うん!)
どうやら嫌ではないらしい。
「じゃあ考えるか」
こうして――
名前を考えることになった。




