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君の名前
俺は子フェンリルを見る。
白い毛並み。
まだ小さい体。
でも、そこに確かな強さを感じる。
「クゥ?」
(まだ?)
じっとこちらを見てくる。
「……そうだな」
少し考える。
森の中。
風が木々を揺らす。
白い毛が光に反射して、きらっと輝いた。
「――ユキ」
ぽつりと口に出す。
ルクが反応する。
「ユキ?」
「ああ」
俺は頷く。
「雪みたいに毛並みも白いし」
子フェンリルを見る。
「どうだ?」
子フェンリルは一瞬きょとんとした。
そして――
「クゥ!」
(それいいね!)
尻尾をぶんぶん振る。
ルクが笑う。
「気に入ったみたいだね!」
カイトも頷く。
「いい名前じゃん」
ガルドも口元を緩める。
「呼びやすいな」
俺は小さく笑った。
「今日からお前はユキだ」
子フェンリル――ユキは嬉しそうに跳ねた。
「クゥ!」
(ユキ!)
何度も自分の名前を確かめるように鳴く。
その姿に、思わず笑ってしまう。
「よろしくな、ユキ」
「クゥ!」
(うん!)
こうして――
新しい仲間の名前が決まった。




