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47 『強制メインヒロイン』とスキル追加

夜。

イオが隣で静かな寝息を立て始めると、レンはそっと目を開けた。


冬の冷たい夜風が天幕を揺らす中、薄暗いベッドに横になったまま、心の中でAIを呼び出す。


《ポーン――レンさん、待ってましたよ! なんでシルフィウムの栽培方法を知ってるんですか!?》


脳内にAIの声がけたたましく響いた。


(やかましいな。教えてやるけど、お前、三十歳になっても彼女いなかった俺が、夜な夜などうやって悲しみを癒してたと思う?)


《何を言ってるんですか! セクハラで訴えますよ! 誰もあなたの◯カ臭い話など、聞きたくありませんよ!》


(アホか! そんな話してねえだろ! ラノベを読んでたんだよ! そこにシルフィウムのこととか書いてあったんだ!)


レンが前世で読み漁ったライトノベルの開拓モノや歴史物──

そこには『シルフィウムの栽培方法』だけでなく、中世や、近世で成り上がるための方法が書かれていた。


《……ライトノベルの知識ですか。……私が提供できるのは、この世界で既に発見されている技術までと決まっています。まさかこの時代にない道具を作る知識などは持っていないですよね?》


AIが少し不安そうに尋ねてくる。

レンは天井を見つめたまま、気楽に言葉を返した。


(ウ~ン、そうだな。流石に電気とかは無理かな。でも少し基礎知識を学べば火薬とか、足踏み式機械とか、キャラック船とかは、多分作れると思う)


《はああぁぁっー!! ちょっと待ってください! あなたには火薬作成の知識があるってことですか!?》


(いやいや、実際に作ったことはないよ。でも、木炭と硝石と硫黄を混ぜるんだろ。割合はパソコンのAIは聞いても、教えられないって教えてくれなかったけど、スマホの方のAIは簡単に教えてくれたんだ。割合は覚えやすい数字だったから覚えてる。木炭は――)


《――割合の話はいいです! 問題は硝石です! 木炭と硫黄はこの時代で既に使われている材料なので、知識を求められれば、あなたに授けなければなりません! ですが硝石はまだ使われていないので、どこにあるか教えなくてもいいのです! 硝石の判別や場所は分かりますか!?》


(……判別は出来ない。どこにあるかも知らない)


《よかった! なら貴方は火薬を作れません!》


レンは眉を寄せた。

(は? お前、俺か火薬を作れないのが、そんなに嬉しいのかよ?)


《いえいえ、そんな事はありませんよ。うふふ》


(だが断る! 俺は必ず火薬を作る!)


《断わってもダメで〜す。硝石がどこにあるか教えてあげませ〜んw》


(はあ!? 硝石の場所は知らないけど、俺、作り方知ってるし!)


《……はい?》


(ラノベの戦国モノってさ、ほとんど硝石を作るんだよね。硝石は田んぼで“作れる”んだろ? 土にウンコと尿と藁を混ぜて1mくらい積んで、毎日尿をかけて放っておけば勝手に硝酸が溜まる。あとは土の中でカルシウムやカリウムと合体するのを待てばいい。まあ、数年かかるけど)


《……最悪です! あなたなんかに、私の知識はいらないでしょ!》


(そんなことは無いって。基礎知識が補完されないと、分からないことが多いだろ。俺は基礎がないから、お前の補助が必要なんだ)


《……そんな嬉しくない『お前が必要なんだ』は初めて聞きましたよ!》


しょんぼりするAIを慰めながら、レンは昼間の『運命の乙女』の事を思い出していた。


(そうだ今日『運命の乙女』ってトースト通知で出てたよな。あれって何だ?)


《ああ、あれは神の契約ですね。もし契約を破り彼女があなた以外の男に嫁いだら、彼女とあなたの両方が死にます》


(はあ!? お前、何言ってんの!)


《さらに、どちらかが死ねばもう一方も24時間以内に死にます。

つまり運命共同体。例え死が二人を分かとうとしても、それすらも認めない! これぞ『究極のカップル』最強の伴侶なのですの!!》


(ぜんぜん最強じゃねえよ! 片方が死んだらもう一方も死ぬとか、デメリットしかねえじゃねえか!)


脳内に響いた物騒な内容に、レンは心臓が止まりそうなほど激愕していた。

その場しのぎの口約束が、現実の肉体を縛る“呪い”になって返ってきたのだ。


(あっ、分かった! それって片方が斬られても、もう片方が生きてたら死なないとか、そう言う設定なんだろ?)


《なんですかその設定は? ゲームのしすぎですよ? 斬られたら普通に死ぬに決まってるじゃないですかw》


(違うのかよ! やっぱりデメリットしかないじゃん!)


《恐らく彼女は神が決めた強制メインヒロインなのでしょう》


(なんだよ、その強制メインヒロインとか言うパワーワードは! そんな言葉、聞いたことねえよ!)


《そうですか? まあ、そう言うことですので、彼女を他の男に奪われないよう気を付けてくださいね》


(はあ。唯一の救いは、ルクレティアが凄い美人になりそうなのと、俺にゾッコンなことだな。あと、他に女が居てもいいって言ってたし……)


《唯一じゃなくて、三つもあるじゃないですか。良かったですねw》


(……)


レンは目を細め、天井を見つめた。


《ところでレンさん。今日、また賞金を貰えたんでしょ。ついでだし、新しいスキルでも取りますか?》


レンはイオを起こさないようゆっくりと起き上がった。


(そうだな。これは悩んでも解決しない問題だ。切り替えていこう)


《さすがですね。人生、いえ童貞経験が長いだけあって、切り替えも早いんですね》


(うっさいねん、もう童貞ちゃうわ!)


《なぜに関西弁?》


(……何となく?)


《……では得られた賞金のうち、幾らを奉納されますか?》


(そうだな……。金貨100枚は商売や私用で使うかも知れないから、金貨150枚分だけ奉納しようと思う)


《了解しました。金貨150枚。交換比率に基づき3000デナリウスとして受け付けました》


その瞬間、

トースト通知がレンの視界に流れた。


★ポイント残高が30万1000になりました。


(おお、30万って凄えな。じゃあ、お勧めのスキル教えてくれ)


《了解です。今回、発動型の取得ポイントは5000。非発動型は1000になってます》


■非発動型

★病気耐性

レベル1につき+10%上昇

Lv.100:完全耐性獲得(病気にならない)

★性病耐性

レベル1に付き耐性10%アップ

Lv.100:完全耐性取得



(病気と性病の耐性か。どちらも健康面だな)


《はい、健康あっての物種ですからね!》



■発動型

★避妊maxLv.50

(レベル1に付き、妊娠確率2%減少)

★種付maxLv.50

(レベル1に付き、妊娠確率10%上昇)

Lv.50:妊娠可能女性、100%妊娠。


★毒検知

Lv.1に付き重大毒の検知率+2%

Lv.51:中度毒の検知能力が解放。レベル1に付き+4%

Lv.76:軽度毒の検知能力が解放。レベル1に付き+4%

★動体視力強化

(レベル1につき+10%上昇)

★視力強化。

Lv.1〜100:レベル1に付き視力+10%上昇

Lv.51:老眼耐性獲得(老眼にならない)

Lv.76:近視耐性獲得(近視にならない)

Lv.100:望遠機能追加(倍率100倍)

★性的技巧

レベル1に付き10%上昇



(避妊とか、妊娠、性的技巧ってなんだよ!)


《そろそろ子供が欲しいかなと思って?》


(まだ、いらねえよ! ……あっ、そうだ! 人に嫌われるスキルってないかな? 狙った人の好感度を下げられるみたいなヤツ。ほら可愛いけど性的に刺さらないみたい人っているだろ? そういう人に俺はなりたい!)


《あっ! わかりました、それってファビア様対策ですね。まあ、そんな都合のいいスキルなんて――ありますよ!》

(あるの!?)

《はい、悪感情が相手に伝わるスキルです!》


★感情伝播

Lv.1〜100:レベル1に付き自分の悪感情の1%が影響

Lv.51:マイナスにならないよう調整可能になる

Lv.100:性的感情の影響のみ伝播可能になる


(それだあぁぁ!! 今すぐくれ! あと、ついでに他のスキルも全部くれ!!!)


《まいどあり!》 


以下を取得しました。

★病気耐性

★性病耐性maxLv.50

★避妊maxLv.50

★毒検知

★動体視力強化

★視力強化。

★性的技巧

★感情伝播


★ポイント残高が28万になりました。


(うおおおお! これがあればもう二度とファビアに襲われなくて済むぞぉ!!)


《そうですか、そんなに嬉しいですか?》

(当たり前だろ! お前にはあの苦痛と恐怖が分からないのか!)

《AIですよ、分かる訳ないじゃないですか? まあ、分かったフリは出来ますが要ります?》

(要らない……)


《では次は、内政スキルでも取りますか?》


(う~ん、内政か……。今は養成所を出れないから、取っても意味無いかな。あ、でも、出来れば鍛冶スキルを取って刀を作ってみたいんだよな。養成所の鍛冶場を使わせてくれたりしないかな?)


《残念ですが、刀はあと1000年ほどしないと日本に登場しません。なので鍛冶場スキルを取っても作れませんよ?》


(そうなの? 一応ラノベで作り方の基本を覚えたから、日本刀の原型くらい作れると嬉しいんだけど。この時代に粘土炉の技術はある?)


《……はい。ローマにはありませんが、中国には既にありますので取得可能です》


(じゃあ強い剣は作れると思う!

砂鉄にガラス粉を少し混ぜれば鉱滓がガラス質になって、炭素の入り方が均一になるんだろ? あとはちゃんとした鍛冶技術を学んで武器が作れるようになったら日本刀に応用できると思うんだ!)


《……》


(鉄の精錬に三日、鍛接に一週間、成形に二日、焼き入れに一日、研ぎに五日、鞘と鍔で三日……二十日くらいで刀を作れば結構再現できるんじゃないか?)


《ちょっと待ってください! それは本当に不味いですって! そんな鋼を作れたら、この時代の武器体系が崩壊します! 砂鉄とガラス質の鉱滓で精錬した鋼なんて、ローマの鉄より数段強いんですよ! その知識に鍛冶スキルまで加わったら、本当に“初期の日本刀”に匹敵する武器が再現できちゃいますって! そんなの、この時代に存在しちゃ駄目な品物です! エクスカリバーでも作る気なんですか!!》


(え? そうなの? でもそれを言うなら、強力なスキル所持者の俺も居ちゃダメな存在じゃないか? だからきっと神様は好きにしろって言うと思うぞ)


《……っ》


(それに神様が歴史を変えたらダメだと思ってるなら、そもそも俺を転生させてないだろ?)


《……そうですね……》


(じゃあ、次行くぞ。あとは……非発動型のスキルのレベルでも上げておこうかな。★二刀流術★カンフー★毒抵抗★病気耐性★性病耐性をレベル30まで上げてくれ)


《了解しました》

★ポイント残高が9万3368になりました。


(よし、ステータスオープン)


■名前: レン

■年齢: 16歳

紀元前92年9月産まれ

■出身地:ガリア

■家族なし 孤児

■容姿:黒髪黒目の美形。戦闘適性の高い体格。

■所持金 金貨100枚 銀貨3枚 銅貨12枚

■称号:ガリアの英雄(全能力値補正+20%)

■加護

★ファビア(全能力値補正-20%)

効果時間2日

★イオ(全能力値補正+10%)

効果時間1日


★レベル: 79

(+32上昇)

★HP(体力): 505 /505

(+71上昇)

SPスタミナ: 196/ 196

(+35上昇)

★MP: 2/302

(+37上昇)


■【能力値】(平均的な剣闘士400)

★筋力:375

(+65上昇)

★敏捷: 487

(+63上昇)

★耐久: 324

(+68上昇)


■■【スキル】

■非発動型

★二刀流術 Lv.30(攻撃力&防御力+300%)

(レベル+25上昇)

★回復術 Lv.51

★カンフー Lv.30

(レベル+20上昇)

★毒抵抗 Lv.30

(レベル+20上昇)

★病気耐性 Lv.30

(レベル+20上昇)

★性病耐性 Lv.30(maxLv.50)

(レベル+20上昇)


■発動型(必要MP 10)

★筋力強化 Lv.40(筋力+400%)

★スタミナ強化 Lv.40(スタミナ+400%)

★敏捷強化 Lv.40(敏捷+400%)

★集中力強化 Lv.40(集中力+400%)

★耐久力強化 Lv.40(耐久力+400%)

★『敵攻撃の先読み Lv.71』

★話術 Lv.20

★避妊 Lv.1(maxLv.50)

★毒検知 Lv.1

★動体視力強化 Lv.1

★視力強化 Lv.1

★性的技巧 Lv.1

★感情伝播 Lv.1


■■重要度低スキル

■非発動型

★短刀術 Lv.11(攻撃力&防御力+110%)

★盾術 Lv.5(防御力+50%)

★言語理解(ラテン語/ガリア語) Lv.Max ※憑依転生特典

★気力枯渇耐性Lv.87。ダメージ87%カット。気絶無効。

(レベル+5上昇)

■発動型(必要MP 10)

★地獄耳強化 Lv.10

(対象の音量レベル+100%増加)

(レベル+9上昇)

★隠密強化 Lv.10

(気配値-10%)

(レベル+9上昇)

★跳力強化Lv10

(跳力+100%)

(レベル+9上昇)

■ポイント残高9万3368


(よしよし、結構強くなったよな)


《そうですね。あなたはもう、世界トップクラスの人材と言ってもいいでしょうね》


レンが僅かに肩を震わせた。


(マジか……。会社にいても居なくてもどうでもいいような扱いだった俺が、世界的人材になれるなんて、やっぱ異世界って凄えな。まあ地球だけど)


《でもまだ底辺の奴隷ですけどね》


(うっせえ、もう俺のビクトリーロードの計画は立ててある。後は養成所を出るだけなんだ)


《そうなんですか? でも、その養成所を出るのが一番難しいですからね。マニウスの許可がない限り、バティアトゥスは解放しないでしょうから》


レンが首を振る。

(分かってねえな、マニウスがダメならそれ以上の存在を動かせばいいんだよ)


《それ以上?》


(元老院だ。シルフィウム栽培の功績はデカいだろ? だから元老院の命令で、俺を剣闘士から解放させることも可能だ。これならバティアトゥスは逆らえないし、マニウスも諦めざるを得ない)


《そこまで考えてたとは……。やっぱり、あなたには私のサポート要らなくないですか?》


レンはふっと笑う。


(何言ってんだ、ラノベで要点を知ってても、実戦経験がないとダメだって言っただろ。俺が三頭政治に加わわるためにはお前の補助が必要なんだ)


《……三頭政治に加わる?》


(クラウディアにカエサルの年齢を聞いたら24歳だった。カエサルは紀元前100年産まれだから、今は紀元前76年ってことだ。つまり、3年後にスパルタクスの乱が始まるってことだろ?)


《そんな事まで知っていたのですか!?》


(俺は歴史好きだからな。スパルタクスの映画もローマの歴史ドラマやユーチューブも見てる)


《そうなんですか?》


(ローマでは元剣闘士は本来は軍に入れない――だけど例外があるんだ。国家の危機には元剣闘士でも入隊出来る。だからスパルタクスの乱が発生したら軍に入隊して、反乱軍の鎮圧で俺は功績を立てる。そうすれば俺の出世の道が開けるって寸法よ)


《だ、騙されました! あなたは転生特典だけで生きてる男だと思ってたのに全然違うじゃないですか! この一年、スキル以外は何も考えてなさそうだったので、正直、あなたを舐めてましたよ!》


(ふっ、まだあるぞ、聞いて驚け。俺はローマによる世界征服計画も練ってあるんだぜ)


《世界征服計画?》


《史実で失敗した、クラッススのパルティア遠征を成功させれば、紀元前50年の時点で、ローマの強敵はゲルマニアとインドと中国と遊牧民くらいだろ?)


《エジプトもありますよ?》


(そんな雑魚は知らん。カエサルかポンペイウスが何とかするだろ)


《ではあなたは?》


(俺も紀元前50年までに、軍団を率いて史実ではカエサルの大甥のアウグストゥス皇帝がなし得なかった、ゲルマニア遠征を成功させる。そしたら、次はインドに攻め入る)


ーーーーー

※アウグストゥス

カエサルの妹(小ユリア)のアティアの息子。

カエサルの後継者となり、その後の内戦を勝ち抜いた。天才的な政治手腕で共和制を静かに終わらせ、初代ローマ皇帝となった人物。

本人はプリンケプス(第一の市民)と名乗り、ローマ皇帝とは言っていない。

ーーーーー


《インドにですか?》


(シルクロードを通って中国を直接攻めるのは、この時代じゃ絶対に無理だ。ティムールが1404年に明国遠征に出発して、途中で病死したことがあっただろ。ティムールがシルクロードを通って中国に行く計画を立てられたのは、チンギス・ハーンが築いた軍団が通れる下地と、本人の準備があってのことだ)


《だから先ずはインドですか? でもインドは大きいですよ?》


(紀元前50年なら俺はまだ42歳。俺が80歳まで生きれるなら、インドに20年かかっても、残り20年でアジアに攻め入り、中国も朝鮮も日本も全て平定可能じゃないか?)


《いや待ってください。そもそも何でゲルマニアとパルティアに簡単に勝てると思ってるのですか? 強敵なんですよ!》


(クラッススがパルティアに負けたのは、パルティアの騎馬が後ろ向きに矢を放つパルティアン・ショットのためだろ? だから俺がカッコよくピンチに駆けつけて助けてやるんだよ)


《駆けつけたところで、無駄な犠牲が増えるだけだと思いますけど?》


(なんで俺が普通に駆けつけると思ってんだ? 俺の予定では、極秘に火縄銃を大量生産して、俺の軍団だけに配備した鉄砲隊でパルティアの騎馬隊を一気に全滅させるんだよ)


《あなた火縄銃も作れるんですか!?》


(ラノベの小説に添付されてる設計図とか、作る時の注意点とか読んでるからな。鍛冶の基礎が分かれば作れる筈だ)


《うわっ、神様は最悪の人選をしましたね! 今までこの世界に招待した人で、世界征服をしたいって人は腐るほどいましたけど、殆どが自分が王になりたいって人ばかりだったので、謀反されたりして地方の王様になるのが関の山でした。こんな具体的な世界征服を考えてた人はこれまで居ませんでしたよ!》


(おっ、そうなの? なら俺が世界征服の一番乗りか?)


《そうなりますね……。もしかしたら神は、史実では見られなかった世界征服を観たくて、転生をさせているのかも知れませんね》


(それって、勢力図が変遷していくのを観察するゲームを見る感覚で、神様がこの世界を見てるってこと?)


《それは神のみぞ知るというヤツです》


(ふ~ん)


この時のレンは知らなかった。

歴史を知っていることが、逆に災いを招く場合もあることを。

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