続・ミアのお仕事_3
さて、悲しい出来事があった後は
またまた魔物が現れる始末。
ダンジョンとだけあって息つく暇ものない。
お次の魔物は蜘蛛のような魔物である。
大きさは中型犬ぐらいの大きさで、
鋭い爪と大きな顎をもった、
地球上ではお目にかかれないような大型昆虫である。
その魔物の名前はスパイドンというらしい。
元来虫嫌いな俺は、その魔物を見るや否や、
全身鳥肌がたち、横にいるミアの後ろに隠れる。
「タロさんは、ほんと虫がダメなんだね。」
ミアは呆れたように首をふる。
「あーー!!」
突然、後ろから叫び声が聞こえてきた。
振り返るとカルボナが目を輝かせて
スパイドンに向かって走り出した。
「ちょっ!カルボナ!!」
駆け出したカルボナにミアは驚き、
後を追いかける。
俺もミアの陰に隠れるために追いかける。
カルボナは興奮した様子で、
スパイドンの背中を触りながら、じっくりと観察をしている。
追いついたミアはすかさずカルボナの腕をひっぱり、
スパイドンから引き離そうとした。
スパイドンは始めはキョトンとしていたが、
俺たちを外敵と判断すると、鋭く長い爪を大きく振り上げ「キュリリリッ」とモーターが空回りするような鳴き声を上げて威嚇してきた。
ミアはカルボナを後ろに押し込のだあと、
腰から短剣をスラリと抜き、スパイドンの腹部に突き刺す。
俺は息絶えだえになりながらも、カルボナの後ろに隠れる。
「タロさん!いつまで子供みたいに怖がってんの!」
ミアはスパイドンの口から吐き出す酸性の液をかわしながら後ろで怖がっている俺を叱責する。
するとカルボナは手に持っていた杖の先端を
前に突き出し、小声でぼそぼそと呟いている。
杖の先端から魔法陣が現れ、赤く光だした。
「ミ、ミアさん離れて!!」
カルボナの控えめな叫び声とともに、
魔法陣の中心から火炎玉がスパイドンに向かって飛び出した。
その勢いは凄まじく、
爆炎を上げて魔物を焼き尽くしてしまった。
「すごいじゃん!カルボナ!」
横に離れていたミアは他のスパイドンを相手にしながらもカルボナを称賛する。
「カルボナさん!あと2匹いるから!燃やしてぇ!」
カルボナの後ろに隠れている俺も応援する。
「お前も戦え!!」とミアに叱られる。
そんな俺の背後に気配がした。
再び鳥肌がゾッとたち、振り返ると蜘蛛の顔が…
俺は叫ぶことも忘れ、脳細胞が命令する前に
持っているブロードソードを真横に振り抜いた。
気づくとスパイドンは顔からまっぷたつに切り裂かれていた。
「タ、タロさん。ありがとうございます…」
近くにいるカルボナが感謝を述べる。
「ぶわぁぁぁぁ!!怖かったぁあ!!」
全身から脂汗を吹き出しながら、大きなため息をついた。




