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ミアのお仕事_6

魔法が使えないと判明した俺は、

少し落ち込んでいるので机の角をじ~っと見つめている。

ショックとやるせなさが相まって、暗い気持ちになっている。


「まあまあタロ殿、そう落ち込まんでも」

そう言いながらもワイズはソワソワしている。

「ウォホンッ」

ワイズは大きな咳ばらいをひとつすると、

「あの〜落ち込んでいるところすまぬが、

そろそろ本題にうつってもよろしいかな?」


ワイズはさきほどからミアが持ってきた魔法書に

チラチラと視線を向けている。

頬を紅潮させ、モゾモゾと落ち着きがない。

今すぐにでも魔法書にむしゃぶりつきそうな様子である。


「そうだった。これを渡しにきたんだったよ。」

ミアは魔法書を包んでいる布をほどくと、

かなり古びているが、装飾が美しい本がでてきた。

「ひゃぁーーーーーーーーー!!」

ワイズはソファから転がり落ち、

死に際のセミのようにピクピク震えている。


「うわっ!ジイさんどうしたの!?」

ミアは驚いて立ち上がる。

俺も意味が分からず、ワイズのそばによる。


「こりゃ古代魔法の魔法書じゃ〜〜!!」

ひっくり返ったワイズは目を見開き叫ぶ。

叫んだ声が部屋中をこだまする。


やっとのことで落ち着かせたワイズをソファに

座らせた俺たちは、詳しい話を聞いていた。

「これは古代魔法に関する魔法書じゃ。」

本を抱えて溺愛するように撫でているワイズ。

「古代魔法…珍しいの?」

ミアは首をかしげる。

「もちろんじゃ!すでに滅びた魔法じゃ!」

「じゃあスゴイ魔法書なんだね。」

「ワシらはこの失われた魔法を世界中に探し求め、

そしてそれを研究をしておるんじゃ。」

古代魔法。現代の魔法学では解明できない

いにしえの魔法…らしい。


「ミア殿、タロ殿。ついでといってはなんじゃが、

頼みたい仕事があるんじゃ。」

ワイズは撫でていた魔法書をテーブルに置く。

「今回、この魔法書が発見された場所にて、

さらなる探索をしてもらいたいんじゃ。」


「探索?その場所って?」

ミアは座り直し姿勢をただす。

「ゾララ遺跡じゃ。」

ゾララ遺跡。古代に栄えた都市の遺跡らしい。


「そこに、この古代魔法の魔法書があったらしい」

「それならもう行かなくて良いんじゃないの?」

ミアはもっともな意見を言う。

「それがじゃ。その魔法書があったのが隠されいた部屋にあったらしいのじゃが、さらに奥に進める構造になっていたらしい。」

「さらにその奥になにかあるんじゃないかと。」

俺はワイズの言葉に応える。


「そうじゃ。その奥に何かがあるはずなんじゃ。

それをミア殿とタロ殿に探索して欲しいのじゃ!」

ワイズは鼻から息を吹き出し言い放った。

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