0037 アリシアカレー
ロクロスが一言言った。
「炊き出しはアリシアカレーで頼む」
アリシアカレーは安上がりの材料で作れる。
ロクロスがレシピを皆に見せると、アルトール帝国の人々はカレーを作った。キノコカレーだったが、その味は美味だった。
ロクロスは帝国帝国長に向きなおった。
「これを進呈しよう。バンチスタ。」
「ロクロス、このダイヤモンド、返すんですか?」
「あらん疑惑を向けられてはやっていけないからな。」
帝国長にダイヤモンドを返した。
「本物かどうか試させてもらうよ。」
帝国長はハンマーで叩こうとした。
ミストラが言った。
「あの、ハンマーで叩くとダイヤモンドって固いですのよ。」
帝国長は声をあらげて言った。
「何と言うものぐさ!一冒険者がこの私を見下すなど!ハンマーでダイヤモンドが割れるわけないだろ!!!」
帝国長が思いっきりフルスイングすると、ダイヤモンドは三つに別れた。
「シグマ、鑑定してくれ。」
「珍しいな、これ。魔法宝玉だ。」
津々良とミストラ、ミーナが魔法宝玉を管理することにした。
「魔法宝玉があれば、新しい魔法が使えるようになる超レアアイテムなんだ。」
ミーナはバンチスタと津々良に教えてあげた。ロクロスは初めからその本のページをめくっている。
「津々良、何の魔法が使いたい?」
「鎖魔法。」
何で束縛魔法?と思いながら、津々良に魔法ダイヤモンドの使い方を伝授する。
簡単だ。魔法少女か魔女を見つけ、その女に直にダイヤモンドに書いてもらえばいい。
帝国長は偽物だといい、魔法宝玉の存在すらしらなそうだ。モンスターでも知ってるのに。
ミストラはシグマに聞いた。
「おれは魔法ってがらじゃねえから、ミーナにやるよ。これで仲良く魔法を勉強するといい。」
ロクロスが本から顔をあげた。
「魔法の森というダンジョンがある。そこなら、魔法使いも住んでいるだろう。ミーナ、バンチスタ、津々良。魔法の研鑽にでも行ってきたらどうか?」
「それは・・・。」
「以前からキャンプの準備をするのとしないのでは意味が違う、修行してこい。」
ミストラが言った。スライムを持って。
「こいつも持ってきな、行きたいって行ってるぜ。」
「ワシは別件で動こうかと思ってたがのう。」
ロクロスがため息をついたがまんざらでもなさそうだ。
6人はカレーを食べ、魔法の森というダンジョンを目指した。
そして、見えてきたのは、マジシラント・カンターだった。ここでは、魔法の研究が行われている。




