13話 本来は
オレは今、ユウの家にいる。
部屋の中は綺麗で、まさしく女の子という感じだ。
前世では無い経験なのかもしれない。
これは夢か?とついつい思ってしまうほど。
本当だったら、オレの家には帰れるけど……。流石に美少女の家で泊まれるとなると、断りにくいので返事が「イエス」になってしまった。
まぁ、オレ自身が女の子だったから出来たのかもしれないけれど……。自分の性別に感謝しよう。
今は何しているかと言うと、ユウが夕飯を作って貰っている最中で待っている所だ。
ユウが夕飯を持って来ている。調理が終わったみたいだな。
そう言えば、何故オレを家に泊めたんだろう?と言う疑問が残る。
いつも、こんなの事しないのにな。普段だったら、魔物の素材を換金して、家に帰ると言うのがいつも通りだ。
簡単に受け入れたけど……。
「ユウ、今日は何でオレを家に泊めたの?」
変な質問だけど、理由が気になるので聞いてみる。本人にとっては、何かしら意味がありそうだから。
「理由か……。ナキは私の言っている事を信じてくれるかな?」
信じてくれるってど言う事?
「勿論、信じるよ。友達だから」
「ありがとう。ナキ。そのためにここに、泊めた」
ユウはそ言いい、語り始める。
光の勇者と呼ばれる理由を話し始めた。
ユウは、ただの旅人で冒険者でもあった。それから、最強の剣士副団長に任命されたらしい。
何でも、剣の筋が良すぎてなったみたい。
その事があり、ある日ドラゴンと戦う事件が起きたらしい。
多分、ルルの事だ。
この次に、魔王の討伐があったみたい。国からの依頼だったので行くことにしたらしい。
魔王か。でも、何で国からの依頼があったんだろう?不思議だな。
その魔王との戦いは敗れて、魔王が分身を生み出したみたいだ。ユウの分身は、極悪非道な人格だったため、世間では影の勇者と呼ばれ、ユウは優しさや思いやりなどがあったため、光の勇者と呼ばれるようになった。
酷いな、ユウの分身は。極悪非道か。
「これが、全部の話」
まじ、酷いな。ユウがこんなに苦しんでいたなんて、許せないと思う。
多分だけど、ユウの分身のせいで、ユウの評判も最悪になったんだろうな。
「そんな事が、あったんだな。もし、ユウが苦しんでいるんなら、オレが救うよ」
「え?ナキ、なんて言った?」
「だから、救ってやるよ。ユウ」
ユウは泣く。
オレが倒す。必ず。
※
1人部屋か。さっきあんな事があったのになんで1人部屋なんだろうか。
細かい事は気にしなくていいか。
さて、寝ようとするか。お風呂も済ましたし、後は寝るだけ。
影の勇者を倒すにはどうするかだ。あいつはそもそも、会った事がないんだよな。会っても初対面だからな……。
初対面で、「お前を倒す」とか言ったら逆に困る……。いや、極悪非道な人格だったら別に初対面とか関係ないんのでは?
すると、その時扉を叩く音が鳴る。
暗闇から、急に音が鳴るので、オレはびっくりした。
開けると、ユウだった。
「なんだ。びっくりした」
「ナキ、驚いたんだ」
「当たり前。音が鳴るから。そんな事はさておき、何かようか?」
「ナキ、一緒に寝ていい?」
一緒に寝るか。ルル以来の要件だ。いつも毎日ルルは、朝起きるとオレの所で寝ている。ストーカーかよ!と思うけど、多分オレの事が好きなのかな?
「いいよ」と許可した。
この事を言ってしまったら、ルルは激怒になるんだろうな。絶対に絶対に言わないでおこう。焼き焦げされる。
あ、こう言えば、ルルにこの事なんて言おうかな?また、明日言おうと思う。
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