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26.レセプション

 披露宴は、街の小さなフランス料理店の、

2階を貸切って、行うことにした。

一番美味しいコース料理を頼んだ。

ケーキも頼もうと思ったが、

デザートは、オレンジババロアだけだと言われた。

そこで、お店の了承を得て、

近くのリーズナブルなケーキ屋さんに、

真っ白いホールケーキを頼んだ。

ウエディングケーキだ。

和樹さんには、来場者に渡す、

花束を用意してもらった。

引き出物代わりだ。

披露宴には、私達の両親・兄弟・親友を招待した。

もちろん私の両親には、断られた。


 凛ちゃんと湊君の服も、購入した。

凛ちゃんは、ピンクのチュールミニドレス。

湊君は、グレーチェックのフォーマルスーツだ。

二人ともテンションが上がっていた。

透さんは、貸衣装の代金で、新しいスーツを新調した。

私はドレスが着たかったので、

披露宴の日も、ドレスを借りる事にした。


 当日、私は、ドレスのレンタルショップで、

着替えとメイクをして、タクシーで会場に向かった。

すると、会場の入り口に、姉達がすでに来ていて、

私の到着を出迎えてくれた。姉達は、

「まい、可愛い。」

「まい、綺麗よ。」

と、褒めてくれた。

ふと見ると、近くに見慣れた車があった。

父の車だ。

中には、父と母が乗っている。

両親は、姉達を送って来るという体で、

私のウエディングドレス姿を、

見に来てくれていたのだ。

私は、車の方に向かって、頭を下げた。

「見に来てくれたんだ。ありがとう。

本当は、披露宴に参加して欲しかったな。」


 透さんの挨拶で、披露宴は始まった。

美味しいコース料理を食べた後、

ウエディングケーキに、二人で入刀した。

そのケーキは、お店の人が、人数分に切り分けて、

飲み物と一緒に出してくれた。

透さんのお父さんは、『高砂たかさご』という、

お謡いを披露してくださった。

透さんのお母さんは、

「こんなに素晴らしいまいさんが、

 うちの息子のお嫁さんに来てくれて、

 感謝しています。」

と、涙を流して挨拶をしてくださった。

凛ちゃんと湊君は、お祝いの歌を歌ってくれた。

「お父さんとお母さんのために歌います。」

そう言って、「勇気100%」を歌った。

今まで二人は、

実の両親を「パパ・ママ」と呼んでいた。

産みのお母さんを「ママ」と呼んでいたため、

区別するために、

私を「お母さん」と呼ぶことになったのだ。

それで「パパ」も「お父さん」に昇格した。

二人の歌は、その場をとても和ませてくれた。

最後に私達は、

一人一人に花束を渡しながら、お礼の言葉を言って、

披露宴は幕を閉じた。

続きは、7月27日(月曜日)に投稿する予定です。完結編です。

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