表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
25/28

24.ダイヤモンド

 家探しと同時に、私達は、結婚の準備も進めていた。

入籍のため、婚姻届けを役所を取りに行って、

二人でサインをした。証人が二人いる。

私の親に頼む事はできないので、

それぞれの親友に頼む事にした。

もちろん、私の証人はすみれだ。

快く承諾してくれて、サインを書いてくれた。

透さんの証人は、和樹さん。

小学校からずっと仲良しの大親友だ。

私たちの実情をよく知っていて、

陰ながら、いつも応援してくれていたのだ。

和樹さんは、お花屋さんをしていて、

小さな花束を持って来てくれた。

「おめでとう。」

と言って渡された、その可愛い花束は、

まるで、ブーケみたいだった。

そして、証人の所にサインしてくれた。

和樹さんが、丁寧に書いてくれた文字は、

見たこともないくらい美しくて、

今までの透さんの苦労を知っているだけに、

本当に喜んでくれているように感じた。


 結婚指輪も買いに行った。

プラチナでできていて、

上下のふちに、細いゴールドのラインが入った、

指輪を選んだ。

サイズ合わせと、

日付・二人のイニシャルの刻印を、頼んだ。

「まいに、ちゃんとした婚約指輪を

 買ってなかったから、買ってあげる。」

と言って、透さんは、ダイヤの指輪を選び始めた。

私は、前に買ってもらった、

サファイアのリングで十分だったので、

ダイヤの指輪が欲しいと、考えた事もなかった。

でも、透さんは、

「どうしても、買ってあげたいんだ。」

と言って、ある指輪を選んだ。

「これは、粒は小さいけれど、

 品質が良いので、これにするね。」

それは、0.3カラット・カットExcellent・

カラーD・クラリティVS1という、

一粒ダイヤのプラチナリングだった。

私はそれまで、ダイヤモンドは、

大きさで値段が決まると思っていた。

カットの違いは分かるが、

カラーやクラリティという基準がある事さえ、

知らなかった。

透さんは、アルバイト時代に、

宝石関係の仕事をした事があるらしく、

その時の知識を活かして、指輪を選んでくれたのだ。

そして、なけなしの貯金をはたいて、買ってくれた。

透さんの思いが詰まったその指輪は、

私の宝物になった。



続きは、7月13日(月曜日)に投稿する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
面白いです。続きが楽しみです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ