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18.作戦1

 私と透さんは、

二人の事を、私の両親に認めてもらうためには、

どうしたらいいか、作戦を考えた。

その作戦は、透さんの職場の上司にお願いして、

私の両親に、透さんの真面目な仕事ぶりについて、

話をしてもらう、というものだ。

第三者を入れる事で、「良いところなんて、ない。」

という両親の考えを払拭できるのでは、と考えた。


 二人で、透さんの上司の野茂さんのお宅に、

頼みに行った。

すると野茂さんは、快く引き受けてくださった。

野茂さんは、私の両親の前で、

透さんが、正式に離婚している事や、

遅刻や欠勤もなく、真面目に働いている事を、

話してくださった。

その話を、両親は頷きながら聞いていた。

正式に離婚している事は、

私が騙されているわけではないと、安心したようだが、

真面目な働きぶりを聞いても、

それは、当たり前という反応だった。


 するとすぐ、私の両親も作戦を考えてきた。

下の姉の旦那さんに、説得を頼んだのだ。

上の姉の夫婦より、近くに住んでいたので、

頼みやすかったのだろう。

下の姉の旦那さんは、透さんの会社まで会いに来て、

こう言った。

「私の義妹の野原まいと、付き合ってるんだって。

 義父が泣いていたよ。

 ちゃんと、身の程をわきまえてくれないかなあ。」

「喜んで許してもらえるとは、思っていません。

 でも、自分なりに誠意を見せて、

 許してもらおうと、思っています。」

透さんは、きっぱりと答えた。

それにしても、会社まで会いに来て、

「身の程」って何?

江戸時代みたいに、身分制度があるわけでもないし、

韓国ドラマみたいに、私の家が財閥、

というわけでもない。

いったい我が家は、何様だっていうのよ。

私の家は、ごく普通の一般家庭でしょ!


 私たちの作戦は、あまり功を奏さなかった。

しかし、両親の作戦は、私の反発を、より強くした。


続きは、6月1日(月曜日)に投稿する予定です。

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