15.スキーツアー
私と透さんとすみれは、
3人で北海道のニセコに飛んだ。
初めての北海道。
初めてのニセコ。
やはり北海道の空気は冷たくて、
肌を刺すような痛みがある。
しかし、ゲレンデの雪はサラサラで、
ぎゅっと握っても全く固まらず、
ホロホロとほどけていく。
これが、「パウダースノー」だと思った。
すみれは一人で滑れるので、
私は、スキーが初めてだという透さんに、
つきっきりで教えた。
透さんは、前からスキーをしたい、
と思っていたそうだが、
実際に滑るのは、今回が初めてだった。
まずは、止まり方から、そして、斜面の上り方、
ボーゲンと練習をしていった。
でも、運動神経がいいのか、透さんは、
あっという間に、ボーゲンで滑れるようになった。
なんなら、私よりスピード狂だ。
勢いよく滑って、派手に転んだりするが、
パウダースノーだから、全然痛くないらしい。
リフトの乗り方と降り方を教えると、
リフトを使った滑りが、できるようになった。
慣れてきたので、ゴンドラに乗って
山の上まで上がる。
晴れた空に、白いゲレンデ、白い帽子をかぶった樹木、
白い山並みと、眼下に広がっているふもとの雪景色が、
とても雄大で、素晴らしかった。
透さんも喜んでくれた。
私は、ただスキーをするだけでなく、
こんな素敵な景色を見ながら滑るのが、好きだった。
だから、その中を二人で一緒に、
スキーで滑走することができて、とても楽しかった。
すみれも気を使ってくれたのか、
スキー場で出会った人達と、
行動を共にしてくれる事が多かったので、
私達は、二人きりの時間を、
たくさん過ごす事ができた。
最終日は、3人で一緒に滑れるようになった。
これで最後の滑りと、山の中腹にさしかかった時、
キラキラする物が見えた。
まるでダイヤモンドの粉が、降っているようだった。
まさか、これが話に聞いていた
「ダイヤモンドダスト!」
今まで何度もスキーに行ったが、
初めて見る景色だった。
手袋の上に乗せると、ただの小さな雪だが、
空中では、幻想的な世界を見せてくれた。
それを、すみれと透さんと私の3人で、
一緒に見れた事が、
今回のスキーツアーの、忘れられない思い出になった。
続きは、5月11日(月曜日)に投稿する予定です。




