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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第593話(他人視点)ママと一緒に『えっちな本』読みましょう?と悪魔的誘い

「本当に親父じゃないんだろーな!!」



 私の息子ながらしつこいわね。

 どういう教育してるのかしら? 子供達には愛情をもって接すれば何事もうまく行くのよ?


 その点、魔導師メルギナスなんて、子供を扱うのは下手だったわね。

 顔はイケメンで冷酷風にみえるのかしら。本人は普通の顔。って言っていたのに。



「ママが抱きしめてあげるわ!!」

「ばっ! 離せって」

「クロー姉さんその辺で、スミレが恥ずかしがってるから。代わりにボクが抱きつくよ」

「べ、別に恥ずかしくないし!! ってかノラ先生も変だよ!?」



 むぎゅー。とノラと抱き合う。

 家族として当然なのよね、元の世界に戻ったら義弟のノラとも抱き合ったほうがいいのかしら?



「ええっと。この場合は僕がツッコミ役になるのかな? まずはスミレ君。先ほども話した通り、別世界のクロウベルさんと言うのは説明した。で、この本を読んで欲しい」



 クウネ……じゃないクウガは1冊の本をスミレに見せる。

 驚いた顔してるわよね。

 だって私に投げつけてよこした『えっちな本』なんだもん。


 あら、私と本を交互に見てどうしたのかしら?



「大丈夫よ? ほとんどが《《女神の裸》》の絵だもの! 難しい文字はないなからちょっとお馬鹿なスミレでも読めるわ! いやこの場合見る? なのかしら」



 スミレは口をパクパクさせてるし、酸欠? じゃぁないわよね。



「見たのを確認しないとだし。そうだわクロウネルママが一緒に読んであげよっか!」

「ぶっ! な、何言ってるんだよ親父!! じゃない……か、かかか……」

「かーばんくる?」

「どこの精霊だよ!」



 わぁすごいわ。

 こっちのスミレもちゃんと勉強してるのね。

 カーバンクルは炎を使える精霊。

 一番面倒なのは相手は魔法を使うくせにこっちの攻撃が聞かないのよね……と脱線する所だったわね。



「ノラ! こうなるとサクラの成長も見たいんだけど、呼んで来てもらえるかしら!!」

「クロー姉さんがそう──」

「まったまった。ノラ先生! 騒ぎは大きくしたくない」



 むぅ。仕方が無いわね。



「ええっと、2人はほら校長室で待ってもらえるかな? 僕がスミレ君と一緒に本の確認をしよう。それならばいいはずだ」

「2人で『えっちな本』を!?」

「女神の本!! クロウネルさん、わざといってますよね?」



 わっクウネが本気で怒ってる時と同じ顔をしてますわね。

 ネチネチネチネチといくら英雄だからって少しうるさかったりするんですわよね。



「き、気のせいですわ。ノラ校長室にいきましょう」

「そうだね。じゃっ校長よろしく」



 応接室を出る時に『これでも校長なんだけどなぁ』とぼやきが聞こえてきますけど、聞こえないふりをしますわ。

 女になったノラ。いえ、こっちでは最初から女なんですわよね。

 校長室でゆったりとした時間を過ごす。



「と、言うか暑いのですけど!? あのノラ。私が座った真横に座らなくても校長室は無駄に広いですわよ? 対面式のソファーでなぜ横に!?」

「駄目なの?」



 下から上を見上げる子犬のような顔を。

 うう、こういう所は性別が変わっても同じ何て卑怯ですわ、卑怯!



「そ、そういうわけじゃ」

「じゃっ別に隣でもいいね。暑かったら少し脱ごうか? ほら大丈夫だよ。女同士なんだし。向こうじゃボクが男なんでしょ? 男と女じゃそりゃ問題が起きる。とボクは思うんだ」

「そう……ですわね」



 何時にもましてノラが早口な気がしますわね。



「でも。この部屋には女しかいない。クウー姉さん向こうでちゃんと友達はいるかい? パジャマパーティーって知ってる?」

「意味は当然しってますけど」



 学生時代含め一人が多かったのでそんな経験はないですわね。



「そう、だから薄着でも大丈夫!」

「ノラがそういうのなら……」



 私は一枚脱ぐとブラトップ付の服になる。

 ちょっと服をずらすと見えそうではありますが、まぁまだクウガも来ませんしいいでしょう、クウネと同じならノックぐらいはするでしょうし。




「じゃぁボクもぬご──」

「入るよ、スミレ君にみて──」



 突然に扉が開くのでノラも私も動きが止まる。

 クウガは一度扉を閉めると外からノックをした。



「校長のクウガだけど入っていいかな?」

「ま、待ってくださいまし!?」

「ノラ! 服を返しなさい服を」

「いきなり開ける? 普通はノック──」



 一応は服を着て、どうぞ。とクウガを招く。



「一応僕の部屋でもあるんだけど……もう少し遅く来たほうが良かったかな?」

「鍵かけとけばよかった……」

「クウガ。スミレはどこですの?」

「その事で……呪われまして」



 そう、呪われたの。



「しょうがないんだからスミレは……って! 何してますの!? うちの子に危険な目を合わせて、ケツから水竜ぶち込んで前歯へしおりますわよ!!」

「クロー姉さん!?」

「クロウネルさん!? ちょ、ま。待ってください」



 私だって直接、手はいれたくありませんし。

 ネッシー型水竜を呼びだし、クウガに攻撃をしようとする所で必死に口を開きだしましたわ。



「だ、大丈夫です! その睡眠だけと思うので」

「睡眠ですの?」

「そう、僕もそうなんですけど『女神の本』に選ばれた。と言うか眠くなるんですよ。多分、夢の中で女神にあってるんじゃないかな……って……そうだったらいいな……とか、一番いいのは夢に入れればいいんですけど。さすがのクロウネルさんもそんなアイテム知らないですよね」

「そんな話があるわ…………あったわ!」



 思わず叫ぶ。



「クロウネルさん?」

「クロー姉さん?」

「アリシが持っていたユニコーンのぬいぐるみ。精霊らしいんですけど他人の夢に入れるアイテムで」

「え!? あのぬいぐるみですか!?」



 そりゃクウガも知ってるわよね。

 アリシアが小さい頃持っていたアイテムなんだし。



「そのぬいぐるみがあれば、僕も好きな夢を──じゃなくて! 女神に会えるかも……騒ぎを大きくしたくはないんですけど仕方がないか……女子寮だしノラ先生頼めるかな?」

「わかった。ボクはサクラを呼んで来るよ」

「ノラお願いね」




 ノラを待っている間に校長室の中を動き回るクウガに少しイラっと。

 黙って座っていればいいのに。

 落ち着きのない男ですわ。

 私の知ってるクウネは、女性でありながらドンと構えて……周りには男をはびこらせている乙女ゲームさながらの主人公ですわよ。


 そういえば、マナ・ワールドの設定も変わってるのかしら?

 私がこっちの世界に来たと言う事は、男の私があっちの世界に居るって事よね?


 考えたくはないですけど、魔導師メルギナスって女性嫌いって設定あったのですわよね。アタックしまくって、いい仲になりましたけど。


 私の男版。

 ええっと……名前がクロウベル=スタンって言いましたっけ?

 私がイイ女なんですもの……メルギナスの事だから『いい男だ』と大丈夫かしら。



「大丈夫と信じたいわ……」

「スミレの事だよね」

「え!? ……ええ」



 そう言う事にしておきますわ。

 ノックの音が聞こえると、ノラがサクラを連れて入って来た。

 私を見ると、いきなり抱きついて来る。



「パパだ!!」

「サクラ!? 私が女なのにわかってくれるの!?」

「うん。魔力が同じだもん!!」



 さすが可愛いサクラだわ。



「ノラ。ありがとう……って何ですのその顔」

「それなんだけど。その、ユニコーンのぬいぐるみ。だっけ行方不明らしいんだ」


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