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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第591話(他人視点)※本文短いですよー ノラさん悪魔的案を言う

「本当に申し訳ございませんですわ!!」

「うわぁ……凄い土下座、彼にそっくりだ」



 クウネ……いえクウガの声が近くから聞こえますわ。

 でもそんな事は良いのです。



「いや。クローにい……姉さん頭を上げて」

「あの、あのノラが女の子になってるとは思っても見ませんでしたわ!」

「誤解が解けて嬉しいよ、ほら……起ち上って」



 何という事でしょう。

 こちらのノラも優しい笑みを浮かべてくれますわ。

 先ほどは無理やりに女の部分を見せて貰ってやっとノラが女性と言うのが分かりましたの。


 可愛い義弟位置のノラはこちらでも可愛いですわ…………ね?


 義妹の位置になるノラは私に抱き着いている。



「ノラ?」

「なに?」

「いえ、あの抱きついてますけど」

「抱きついてるよ? クロー兄さんと会った時は必ずハグをする決まりなんだけど。覚えて無い?」



 そ、そうなのです!?

 え、でも此方の私は男性ですわよね? 良いんでしょうか?



「ね、校長。ボクは《《普段と同じ事》》をしてるよね」

「…………忙しいからよく知らないなぁ……」



 あら。こちらの世界のクウネも肝心な所は駄目人間なのですわね。

 さすが私とアリシを奪い合った仲ですわ。



「あのノラ」

「何? クロー姉さん」

「鼻息が凄いんですけど、気のせいかしら?」

「気のせいだよ。同性だよ? クロー姉さんの方が考えすぎなんだよ」



 そうなのかしら。

 でも頭の良いノラが言うのであればそうなんでしょうね。

 少し暑くなって来たので離れて欲しいんですけど。



「クロー姉さんいい匂い……」

「駄目ですわ! くさかったら困りますし」

「クロー姉さんの匂いなら良い匂いだよ」



 ごほん。と咳が聞こえると男クウネだわ。



「ほら。クウ……ガも困ってますし、離れるのよ」

「仕方がない。でもクロー姉さん、もう少し考えて動いたほうが良いよ」



 ノラが離れると先ほどの手紙を手にしているわ。



「性転換したクロー兄さんが暴走してる。だって」

「べ。別にしたわけじゃ。この世界がおかしいですのよ!?」

「だよね。義妹役のボクとしてはあっちにいると思うクロー兄さんの心配もするけど。変な事なってなければいいかな」

「あちらのメルナとアリシは男ですわ。変な事なんて……え? こちらの私ってその男性でも行けるんですの!?」



 ノラはなんとクウガを見る。

 その意味は私の体に電撃が走るよう。



「なんで僕を見るのかな……僕はノーマルだよ!?」

「と、校長は言ってるけど……はい、これ」

「何ですの? ってこれはダークネスの本!?」



 ノラが私に手渡してくれたのは先日見た表紙と同じ。

 クウガも近くに……いえ、余り近くに来ないで欲しいですわね。

 同性じゃ気づかなかったですけど、フェロモンみたいのが来るような気がしますわ。


 少し離れて大きなテーブルにダークネスの本を置いて開く。

 ページをめくると、嫉妬するぐらいの裸体が……。



「お待ちになってください」

「何です?」

「何かな? クロー姉さん」

「息子はスミレで合ってます?」



 もしかしたら息子すらも性別が違うのかもしれませんし。

 私の世界では『反抗期の息子スミレ』が反抗しすぎて殺しに来る。という飛んでもない事がありましたの。



「あってるよ」

「合ってますね」

「良かったですわ……さて……私1つの案がありますの。この本は燃やしても濡らしても駄目。と言うのを聞いてますわ。縛るのです!」



 本を途中で買って来た縄でぐるぐる巻きにする。

 最後に片結びにして完成。



「ええっと……クロウネルさん?」

「クロー姉さん?」

「知りません事? これで女神は本から出れません! 昔みたんですの。将軍が『虎の屏風から虎が出るので陳念ちんねん、なんとかせい』ってシーンを」



 そこで陳念は屏風を縛って見せるの。



「さぁ将軍様。虎はもう大丈夫ですって」

「…………あの?」

「…………クロー姉さん……その変な知識は凄いんだけど、別に女神は本から出て暴れてないよね?」

「はっ!? そ、その考えは無かったですわ!? え。じゃぁどうすれば……わたくしは元の世界に戻れるのです!?」



 このまま周りに女版メルギナスもいいですけれど、魔導師メルギナスのカッコよさには負けますわ。



「クロー姉さん。1つ案があるんだけど」



 ノラが小さく手をあげていますわね。



「なんですの!?」

「この『えっちな本』の女神って小さい男の子の夢に出たんだよね。スミレを呼んで開かせたらどうかな?」

「…………それはいいですわね!」


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