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異端者達のメメント・モリ ~冬の始まり  作者: Mr.M
十一章

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99/117

第99話 放課後の掃除

「田村の奴。

 今日はやけに、

 冬至に当たりが強かったな」

「うんうん。

 何か悪いことをしたんだなぁ?」

放課後。

圭太と良司は、

そんな話をしながら、

慌ただしく帰り支度をしていた。

この日。

僕は国語の授業でも、

田村に散々怒られた。

「単なる八つ当たりだよ。

 彼女にフラれたんじゃないの?」

僕は適当に返事をした。

「それはないだろ。

 最近の田村、

 結構イケてるだろ?

 三木と薬袋なんて、

 手のひらを返したように

 追っかけてるぞ」

「うんうん。

 田村先生、

 いい男になったんだなぁ」

圭太と良司は顔を見合わせ、

大きく頷いた。

「2人共。

 外見に騙されちゃ駄目だよ。

 ああいう人間が一番ヤバいんだ」

「まあいいや。

 それより早く行くぞ、良司」

「うんうん。

 冬至の分まで食べてくるんだなぁ」

2人は僕の話を聞き流すと、

荷物を手に教室を飛び出していった。

今日から始まった

『桐壺亭 秦町店』

のスイーツ食べ放題へ向かったのだ。


「サボらず、

 ちゃんと掃除をするのよ」

幻夜が嫌味たっぷりにそう言って、

席を立った。

「はぁ。

 嫌だ嫌だ。

 困ってる人に手を差し伸べる

 優しい心を持ってないのかね」

「甘やかされて育つと、

 碌な大人にならないわよ」

幻夜はそんな捨て台詞を残して、

教室を出ていった。

僕は小さく溜息を吐き、

教室の後ろにある掃除用具入れから

箒を取り出した。


「て、手伝うよ」

誰もいなくなったと

思っていた教室の片隅に、

小林が立っていた。

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