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異端者達のメメント・モリ ~冬の始まり  作者: Mr.M
十章

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87/114

第87話 犯人

部屋の時計は23時を過ぎていた。

僕はベッドに横になり、

天井をぼんやりと眺めていた。

ふいに。

何の前触れもなく、

白露が壁を抜けて戻ってきた。

「随分遅かったけど。

 どうだったの?

 円の霊とは話ができた?」

「ああ。

 円を殺したのは田村で間違いねえ」

その言葉に僕は飛び起きた。


時計の針が

コチコチコチと時を刻んでいた。


「・・あの夜。

 円は田村に呼び出されたそうだぜ。

 そして。

 待ち合わせの場所に

 向かっていた途中、

 ふいに背中を押されたらしい。

 どうやら。

 あの酔っ払いの爺ぃの証言は、

 正しかったわけだな」

「で、でもさ。

 背中を押されたのなら、

 相手の顔は確認できないよね?」

「押される直前に、

 声が聞こえたらしいぜ。

 『俺の夢に出てくるな』

 ってな」

僕はハッと息を呑んだ。

「・・その声が田村先生だった?」

白露がこくりと頷いた。

「ま、待ってよ。

 そもそも。

 どうして田村先生は

 円を呼び出したの?

 あの2人には何かあるの?」

白露の話を聞いても、

僕はまだ腑に落ちなかった。

「そのことに関しては、

 初めから順を追って話さねえとな」

そう前置きしてから、

白露は得意げに話し始めた。

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