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第113話 妖艶
時計の針が
ギシギシギシと時を刻んでいた。
「・・先生。
その前に。
この間の話の続きを聞かせて。
どうして。
円響を殺したの?」
幻夜の問いに、
田村は目を丸くした。
「はっはっは。
何を言い出すかと思えば。
いいか、望月。
あの時は、
冬至の挑発に乗っただけだ。
真に受けるんじゃない。
それよりも。
さっさと始めるぞ」
田村はそう言うと、
照明のスイッチを切った。
途端に、
部屋が闇に包まれた。
「・・ダメよ。
この続きは話を聞いてからよ」
幻夜の声が、
暗闇の中から聞こえてきた。
しばらくして。
暗闇の中で、
サッサッサッと何かが擦れる音がした。
次の瞬間。
カーテンが開かれ、
月明かりが部屋に射し込んだ。
その淡い光に照らされて、
窓辺に立つ幻夜の姿が、
闇の中に浮かび上がった。
白い肌を月明かりに晒し、
黒いTバックだけを
身に着けたその肢体は、
月夜に咲く一輪の花のように、
妖しく艶めいていた。
「あ・・ああっ。
何て・・素晴らしいんだ。
望月・・。
先生はもう・・我慢できないぞ」
田村の口から感嘆の声が漏れた。
「ふふっ。
それなら。
話して。
先生はどうして円響を殺したの?」
次の瞬間。
幻夜の目が赤く光った。




