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人外討魔伝記  作者: 一ノ瀬カイヒロ
第4章 徴血の行方
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第102話 ハプニング

時は遡る。そして最後は「ハ?」ってなる。

〜セツSide〜


魔力切れで全身が鉛みたいに重い。

あぁ……クソだりぃ。



午後4時、アメリカのアイダホ州のツインフォールズ。


今居る所は、アタシが子供の頃に住んでたベアードの家だ。

70年の年月が過ぎて、古き懐かしいアメリカの家って感じだが、幾度かリフォームされてて段差が少なくなってる。


アタシはかつての自分の部屋のベッドの上でぶっ倒れていた……。


ちなみに純也じゅんやは別室で回復の為に休んでる。



というのも…………




ー6時間前ー



タンカーが自爆して脱出をしようとした時。


あっちこっち誘爆して危険な真っ只中、純也じゅんやが先頭になって保護した子供を抱きかかえていた。


純也じゅんやは爆発と熱波が襲う船内で、比較的に火の手が届いていないところをパワーでゴリ押しして道を作ってくれ、その後ろをアタシが追う形になる。

流石というかなんというか、火傷やけどをものともせずに船内の瓦礫がれきを蹴破っていってくれる。


下手に船体を傷付けたら、外の酸素が爆発炎上を助長してバックドラフト現象を引き起こす可能性が高いから、アタシがそう指示したんだけど。



「セツ姉さん!この先は!?」

「まだ瓦礫がれきが薄い!やれ!!」

「了解!!」



勢い良く蹴り飛ばして瓦礫を吹っ飛ばして、階段への道を作っていく純也じゅんや

アタシはアタシで付近から飛んだり落ちてくる瓦礫に向かってランダルショットガンをブッ放して、抱えてる子供に怪我をさせないようにしていく。


老朽化した巨大タンカーとはいえ、原油タンクから甲板(デッキ)まではビルの10階分くらいの高さがある。

爆発と火災が道を塞いで、もう10分以上この地獄を這いずり回ってる計算だ。


子供が一酸化炭素中毒になる前に、一刻も早く外に出て行かないと!!



「セツ姉さん、潮の香りがしてきました!」



なら、甲板(デッキ)まで近いな!

アタシは周りを見渡す。


火の手はそこまでじゃないが煙が立ち上ってて目が痛いくらいか。爆発や誘爆もして船体に穴が開いてる可能性がある。


千里眼が使えれば確認出来るが、アル・クルクスの連中のせいでまだマトモに視れない。


経験則の賭けになるが……



純也じゅんやっ、天蓋(てんがい)を叩き割れ!!」

「了解!!」



アタシは純也じゅんやにそう指示すると、自身を中心にカカトで円を描いて、魔力を流して簡易的な結界を張る。



「うおりゃああぁぁぁぁっ!!」



勢い良く跳び上がって天蓋(てんがい)を叩き割った瞬間、煙の中で(くすぶ)っていた火種が流れ込んできた酸素によって一気に激しく燃え上がり、強烈な火の手がアタシを襲った!


バックドラフト現象だ!!



「っ!!」



朱里(しゅり)程の強度を出せないとはいえ、アタシが張った結界は火を(さえぎ)るが、やはり熱い!!


髪の毛が焼けるイヤなニオイが鼻について、一瞬で巻き上がる火の1秒が体感で10秒くらいに感じる。



「セツ姉さん!?」



純也じゅんやが声を上げてアタシの名前を叫んだ。そりゃあんだけ火が巻き上がれば誰だってそういう反応はするが、アタシは火の勢い弱まった瞬間に子供を抱えて甲板(デッキ)に跳び上がって着地する。



「大丈夫だ」



パッと見で見える怪我はないとわかると、純也じゅんやはホッと胸をなで下ろした。


が、新たな問題が出てきた。


船内からの脱出に時間を掛けてしまって、フィリピン沿岸警備隊(PCG)がタンカーの近くまで接近していた。

このまま何もしないで捕まったりしたら面倒なことになる!


海面スレスレを飛ぼうとしても、上空にヘリのエンジン音が聞こえてきて見つかるかもしれないが、何よりも子供の方が保たない。

魔人化して飛んでも純也じゅんやにしろ、ただの子供がマッハのGに耐えられる訳がない。


訓練した人間でも耐えられるのは極僅ごくわずかだからな。



(転移魔術を使うしかないか)



転移と聞いてファンタジーに思うだろうが、コレは正直使いたくなかった。


転移魔術は使った後の疲労感が死ぬほどヤバい。

普段なら詠唱して魔力の負担を抑えるんだが、今回は緊急事態だ。無詠唱で無理矢理発動させる。


ただし魔力がスッカラカンになるから、後のことはもう転移陣(ポータル)先で()()()に任せるしかない。



純也じゅんやっ、転移魔術を発動させるから海に跳び込め!」

「え、転移!?そんな事出来るんですか!?」

「説明してる暇は無い!!跳べ!!」



説明も無しにアタシ達は甲板(デッキ)から海に飛び降りる!

アタシは純也じゅんやに右手を差し出して、純也じゅんやもアタシの手を掴もうと手を伸ばそうとした!


だが次の瞬間、タンカーが大爆発する!!





「「ッッッ!!?」」





とんでもない爆風がアタシ達の背中を焼き、突き飛ばされるようにしてアタシ達は吹っ飛ばされた!!


そしてさらなるハプニングに見舞われた!



手を伸ばそしていたアタシの手が、爆風で押し出された純也じゅんやの手を通り過ぎて………




「ぐほおぉぉっっ!?」




純也じゅんやが腰パンだった事が災いして、アタシの手は純也じゅんやのズボンどころかパンツの中に突っ込んでしまい、玉と棒の両方を力いっぱいに握ったままで転移してしまった………。



この元ネタは映画のクレヨン◯んちゃんのア◯ション仮面ですw


だって書きたかったんやもん!w

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