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【性的魅力1】の底辺陰キャ、美少女魔王の暗殺者になってクラスを崩壊させることにした  作者: N


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第19話 郁也と夕美 2

 



 急遽、岸の提案で自由時間となったことで、郁也と夕美は二人で教室を出ていった。


 できるだけ人目の付かない講義室へと向かった。互いに、真実を確かめるため。扉を閉めた後、移動中ずっと目を合わせなかった二人は、互いに視線を合わせた。


「郁也……」

「夕美、聞いてくれ、俺は誓って浮気なんて絶対にしてない」

「証拠は?」

「証拠?この世界に監視カメラとか動画なんてねえから、出せねえよ……」

「ふ~ん。陽菜も言ってたよ。実際に郁也がメイドと手を繋いでるところを見たって」

「絶対に俺なんかじゃねえ!ていうか、誰だよメイドって……この城の関係者とは岸以外しゃべったことすらねえよ!」


 郁也は感情を爆発させて声を荒げる。だが、夕美も負けじと言い返す。


「そうやってウソならどんどんしゃべることくらい簡単だもんね!」

「だから、違うって。お前こそ、自分の目で見たのか!?陽菜の勘違いってことは無いのか!?」

「でも、本田さんも見たって言ってたし……」

「は?なんでそんなに……ていうかいつの話だよ!」

「昨日の夕べだよ」

「昨日の夕べは俺は外でランニングしてた。そもそも城の中になんかいねよ。本当にメイドの顔すらしらねえ」

「……ねえ、本当に?」

「ああ、本当だ」

「神に誓って?」

「当たり前だ。誓う」


 そのまま、二人は徐々に顔を近づけていき、抱き合おうとした瞬間だった。


「イクヤさ~ん!!!今日は訓練が休みと聞いて来ちゃったなの!……え?」

『……』


 流れる沈黙。ドアを思いっきり開けてきたのは、メイド姿の可愛い美少女。そしてボインとでかく揺れる胸。とびっきりの無垢な笑顔。


 だが、固まる3人。そしてプルプルと震え出す夕美。


「やっぱり、郁也……サイッテー」

「は?」

「でっかいほうが好きなんだ!嘘つき!」

「おい待て!」


 夕美は涙を腕で拭いながら、メイドを押しのけて講義室を走って出ていった。郁也は追いかけようとするも、メイドに止められる。



「イクヤさん!なんで逃げようとするなの!?」

「邪魔だ!お前誰だよ!なんで俺を陥れようとするんだよ!」

「落ち着いてなのイクヤさん!ワタシなの!メイドの……名前なんだっけ」

「だまれ!いいからどけろ、じゃないと殺すぞ!」

「イクヤさん、昨日と別人みたいなの……」


 すると、全くどけないメイドに対して、そのまま首を掴んだ。郁也は戦闘職だ。壁にひびを入れるくらい余裕だ。メイドは郁也に首を掴まれながら壁に叩きつけられる。


「がはっ!」


 メイドはそのまま首を押さえてせき込みながらその場に倒れ込む。壁にぶつける大きな音が響いて、ちょうど近くにいた池麵と清楚が駆けつけて来た。


「何の騒ぎだ!って、大丈夫ですか!?」

「何があったんですか!?郁也君!」


 池麵は即座にメイドにヒールを行い、清楚は郁也を問い詰める。しかし、郁也は頭に血が上り、焦りでまるで周りが見えていなかった。


「どけろ、清楚」

「郁也君!きゃっ!」


 郁也は清楚を腕で軽く弾き飛ばし、清楚は倒れ込んだ。郁也はそのまま講義室を出て夕美の元へと急いで走っていった。


 池麵はすぐさま飛ばされた清楚にヒールをかける。清楚は「ありがと……」と呟きながらなんとか立ち上がる。


「なんだあいつ……夕美ともめたのか?ていうか、噂のメイドだよな、この人」

「噂は本当だったってこと?」

「分からないけど……あんまり信じたくはないけど、そうなのかもしれないな」

「……」


 池麵も立ち上がり、先ほど介抱したメイドの方を見ると、なんといつの間にかいなくなっていた。


「あれ?清楚、メイド服の女性を見なかったか?」

「え、いや、でも私もさっきまでここにいたの見てましたし……逃げたんですかね?」

「ま、あんな状況だったらここから離れたくもなるか。にしても郁也……あいつ大丈夫か?頭に血が上ると、棒緑以上に周りが見えなくなるからな」

「うん……」


 清楚と池麵は不安げな様子で、走って行った郁也を見送っていた。



 ------


 郁也はそのまま城内を走って探し回る。しかし、どこにも夕美の姿は見当たらない。


 夕美が行きそうなところはだいたい探し回った。許可をもらって女子寮にも入った。女子に聞いても、男子に聞いても分からない。城の入り口の前で汗をぬぐう。


「クソ、どこに行ったんだ」


 郁也はたまたまそこにいた兵士に声をかけた。


「あの、どこかで茶髪で弓を背中に背負った女子生徒は見ませんでしたか」

「……あ、ああ、それならさっき裏口から外の訓練場の方に向かった。こんな時でも訓練とは、俺も見習わないとな」

「あ、ありがとうございます」


 郁也は頭を下げて、すぐに走り出す。訓練場の方には誰もいなかった。今はちょうど昼時だし、みんな食堂の方にいるんだろう……。


 しかし、郁也は訓練場城壁の森の方へ通じる扉が開きっぱなしなのが見えた。


「まさか……森の方に?魔物がいるのに、クソ!」


 あの扉は岸にも開けるなと口酸っぱく言われていたのだ。この先は魔物が多く生息する森に繋がる道がある。夕美なら、自暴自棄になってその先に行くこともない訳じゃない。助けに行かなきゃ。俺のせいで……夕美が……。



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