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決戦、二子山(その一)
そういうわけで、次の年。
文科省は特例措置をとる。
今年の夏は「超極暑」が予想されるため、植物の栽培はすべての学年で中止。過去の記録映像を見て、たくさん勉強してね。
そのように、全国の小学校と中学校に通達した。
一方、大学生たちはすでに広告を出している。
挑戦を延期することも考えたが、
「たぶん、何とかなるだろう」
こうして『第一回アサガオ・サバイバル・チャレンジ』が始まった。
各大学が百鉢のアサガオを用意して、枯らした数の最も少ない大学が、「優勝」となる。
だが、今年の暑さは例年以上。
大会運営委員会には、続々と悲報がもたらされる。
「アサガオの被害状況、八〇パーセントを突破しました!」
次々と脱落する大学が出ている。
しかも、暑さの本番はまだ先だ。
脱落していない大学でも、アサガオは残り一桁のところが多い。
そんな中、驚異の数字を出している大学があった。
二子山大学である。
この大学では、スーパーコンピュータをフル活用して、アサガオの健康を徹底管理。
面倒な作業のほとんどを、全自動で行うのだ。
その結果、未だ九割のアサガオを維持している。
「優勝はもらった!」
だが、彼らは知らない。
ある脅威が迫りつつあることを。
七月上旬、謎の巨大生物が出現。日本列島に上陸した。




