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アサガオを取り戻せ(その二)
ある小学校の体育館に、小学一年生たちがいる。
そのうしろには、大勢の大人たちだ。テレビや新聞、雑誌の記者たち。他に、文科省の役人たちも混ざっている。
これから体育館のステージ上で、ある会社が「新商品の発表会」をするのだ。
どんな新商品かは不明。アサガオに関係するものらしいが・・・・・・。
さっそく発表会が始まる。
司会をつとめる若い女性が、映像を交えながら説明している。
「当社は以前から、この分野の研究開発をしていました」
夏の暑さが厳しくなれば、アサガオを育てる難易度は跳ね上がるはず。
それが確信にかわったのは、数年前のニュースだ。
『アサガオの観察日記、小学一年生には難しすぎる!?』
『小学一年生、来年度以降はサボテンの観察日記に』
『アサガオの観察日記は、小学三年生の学習範囲に変更』
自分たちの予想は正しかった。
それで予算を大幅に増やす。ある商品を開発するのだ。
そのあと、数年の月日が流れた。
今やアサガオの観察日記は、大学生にとっても非常に難しいものになっている。
だからこそ、この新商品はきっと、時代が求めているに違いない。
司会の女性が告げる。
「どうぞ、ごらんください!」
次が最終回です。




