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アサガオを取り戻せ(その一)
文科省に届く。『第一回アサガオ・サバイバル・チャレンジ』の最終結果だ。
各大学が百鉢のアサガオを用意して、枯らした数の最も少ない大学が、「優勝」となる。
優勝した大学で、枯れなかったアサガオは八鉢。二位の大学が七鉢だった。
「この暑さで、アサガオを枯らさずに育てるのは、大学生でも難しいのか」
というか、もはや専門家でも難しいレベル。
毎年アサガオを栽培している農家でも、今年の「超極暑」は厳しかったようだ。あらゆる手をつくしたものの、アサガオの半分近くが枯れたとか。
「このままでは、日本からアサガオが消える、そんな日が来るかもしれませんね」
しかし、希望はある。
アサガオの品種改良だ。「酷暑」に、いや、「超極暑」にも耐えるアサガオをつくればいい。
過去には、こんな例もある。品種改良によって、絶滅した「黄色いアサガオ」を復活させたのだ。
だから、「超極暑」に耐えるアサガオなんかも、不可能ではないはず。
「いつの日か、小学一年生の手に再び、アサガオの観察日記を取り戻す!」
そう意気込む文科省。
そこに一通の招待状が届いた。
ある会社からだ。新商品の発表会を開くという。
しかし、招待状に記されている場所が謎だった。
「小学校の体育館?」




