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セイロンガー外伝2☆わたしのセイロンさん  作者: 月極典


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続・ヒーロー部のゲスト講師


 真由美です!

 ヴィランセイロンさんvs宮本先輩のヴィラン組み手が始まろうとしています。めちゃめちゃ楽しみです!


 「人質役を……君がいいかな? 名前は、小川君か」

 セイロンさんが人質役に指定したのは、体格のいい男子部員でした。


「源五郎丸先生、審判役お願いできますか?」


「うむ、それでは……はじめい!」


 セイロンさんはおもむろに男子部員の肩に手を置いて話し始めました。

「小川君、やはりいい体格をしているね。私はVVEIでスカウトを担当しているセイロンガーという者だ。私たちは君の運動能力を高く評価していてね。ぜひ、我が社に戦闘員としてスカウトしたいんだ。初任給は手取りで50万円は保証しよう。きっと、どの会社に就職するより……」


「待ちやがれ!」

 セイロンさんの、ヴィランとは思えない真面目なスカウトに宮本先輩が割って入ります。


「何だ? 君は。私は今、彼と話をしているんだ。邪魔をしないでくれるかな?」


「やかましい! 悪の道に引きずり込もうとする怪人め。ヒーローのこの俺が、貴様を成敗してやる!」


「……君ね、喫茶店でそんな大声出して恥ずかしくないのかね?」


「喫茶店!? そんな設定聞いてないぞ!」


「私はビジネスの話をしているんだ。その辺の道端や、ましてや廃倉庫に連れ出して話すわけがないだろう。わかったらこちらの話が終わるまで、その辺でコーヒーでも飲んで、大人しく待っていなさい。すまんね、小川君。福利厚生についてだが……」


「な、何がビジネスだ! VVEIと言ったらヴィラン企業だろう。小川、そんなところに就職したら後戻りできなくなるぞ!」

 人質役の小川さん、困っています。立ってるだけでいいかと思いきや、話を振られました。

「で、でも宮本。月50万の初任給は魅力だぞ。しかも手取りだぜ?」

 小川さん、その気になってる!?


「しかし……お前はヒーロー志望だろう!?」


「お前はいいよ、宮本。ドラフトの有力候補だ。だけど、俺は違う。多分ヒーローにはなれないんだ……だったら、このチャンスを掴みたい!」

 なんだか……話が変な方向に進んでいます。


「よく言ったね、小川君。所詮、彼はエリートだ。君の気持ちはわからん。宮本君といったか? VVEIをヴィラン企業と言ったが、これでも一応上場企業だよ。日本で活動を認められた外資系法人だ。安定というならヒーロー側のIHAより、よほど安定していると言えるだろう」

 セイロンさん、まるで本物のVVEIみたい。言葉の端々に、上場企業とか外資系とかの魅力的なワードをはさんでくるよ。


「…………」

 宮本先輩、黙っちゃった。


「そこまで!」

 源五郎丸先生が止めました。


「はい、宮本君に小川君、ありがとう。今のヴィラン組み手、どうだったかな? VVEIは力ずくで悪事を働く怪人もいれば、私がやったように言葉巧みに悪の道に誘い込むものもいるんだ。そのような敵と対峙する際に必要なのは相手の情報をよく知ること。VVEIの戦闘員の初任給が手取りで50万など、まずあり得ない。せいぜい、手取り20万前後だろう」


「え!?」

 小川さんが思わず驚きの声を上げました。


「しかも、職場環境はブラックだ。生身でヒーロースーツ着用のヒーローに痛い目に合わされる、割に合わない仕事だ」


「えぇ、そうなのかぁ」

 小川さん、VVEIに就職しかけてた……。


「それと、もうひとつ」


 セイロンさんの講義はまだ続きます!

 

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