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セイロンガー外伝2☆わたしのセイロンさん  作者: 月極典


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23/25

ヒーロー部のゲスト講師

『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。

真由美とセイロンガーの登下校を中心に日常を描きます。

セイロンガー本編はこちらから

ど正論ヒーロー セイロンガー

https://ncode.syosetu.com/n6961kj/


 真由美です!


 今日はぁ……すごいんですよ?

 なんと、セイロンさんがウチの学校に招かれました!

 ひゅーひゅーどんどんどん!


 え? 何しに来たのかって?

 

 ウチの高校はお父さんが理事長をやっているので、部活にヒーロー部があるんです。結構、ヒーローを目指してる人は多いらしく、日本全国からヒーローへの近道として入学してくる生徒が沢山います。ヒーロー部では体力作りと実戦的な戦闘、そして精神鍛錬と座学があるそうです。運動が苦手な私にはとても無理な部活ですけど、女子部員も結構在籍しているみたいですね。


 ちなみに、顧問の源五郎丸先生(あっ、これ名字です)は、お父さんと同世代の元ヒーローで、引退後に体育教師になったそうです。私を見つけると、昔の両親との思い出話を毎回してくるのでちょっと大変なんですけどね。


 今日は、文芸部をお休みして、武道場の観覧席から見学させてもらいます、えへへ。畳の上で道着を着たヒーロー部員が正座して待っています。百人くらいいるのかなぁ……。


 あっ、源五郎丸先生がセイロンさんを連れて現れました! え〜、セイロンさんがジャージ着てる。新鮮!

「はい、今日はね、先生の元同僚で、元スカイホーネットであるところのぉ、五百旗頭理事長からの推薦で、こちらのヒーロー、セイロンガーさんにゲスト講師で来てもらった。拍手!」


 パチパチパチパチパチパチ


「セイロンガーさん、ご挨拶を」


 赤いヒーロースーツの上から、白いジャージの上下を着たセイロンさんが前に進み出ました。

「はい、ただいまご紹介にあずかりましたセイロンガーと申します。この街でマンション経営や投資家をしながら、ヒーローとして活動しています。五百旗頭氏とはご縁があり、お嬢さんの真由美さんの護衛を務めています。今日は自由に指導して欲しいと言われています。僭越ではありますが、よろしくお願いします」


 パチパチパチパチパチパチ


 真面目! セイロンさん、学生相手でも礼儀正しいなぁ。


「えー、セイロンガーさんは武術もジークンドー師範であるなど、五百旗頭理事長も認める実力の持ち主だ。この後はセイロンガーさんにお任せするので、しっかりと学びなさい。それではお願いします」

 源五郎丸先生が一礼して下がりました。


 セイロンさんがさらに前へ出て、パンと手を叩いて話し始めます。

「それではね、まずは君たちのヒーローとしての実力を知りたいので、ヴィラン組み手をやってみようか。誰か、我こそはという人はいるかな?」

 ヴィラン組み手……あの、片方がヴィランになりきって戦うやつ。ふっこが家に来た時、お母さんがやってた……。まさか、セイロンさんがヴィランをやるの?

 

「はい」

 ざわつく部員たちの中、手を挙げたのは、今年の春行われたヒーローコンバット大会高校生の部で優勝した三年男子、宮本先輩です。ヒーロードラフト高卒No.1の呼び声高い逸材だって、お父さんが言ってました。よくわからないけど。


「はい、では君」

 

 指名された宮本先輩は道着の帯を締め直しながらゆっくりと前に出ます。

「セイロンガー先生は僕のこと知っていると思いますが、俺は、あなたのことを知らない」


「ん? 私も君のことは知らんぞ。まずは名前から教えてくれるかな?」

 クスッ、セイロンさんてば、他意はないけど正直すぎるよ。


「スポーツニュースとか、見てないんですか!?」


「すまん、日本のスポーツに関してはあまり興味がないんだ。NFLやMLBの情報は日々入れているつもりだが。で、名前は?」


「み、宮本……です」


 どうなっちゃうんだろう……とっても、ワクワクする!


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