表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推し恋2  作者: たま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/14

ライダース

引っ越し荷物はほとんど本だったが、すごく高価なライダースジャケットが異質な感じで段ボール箱から出てきた。

「これは?」琴子が聞くと笠原が、「近所の人が餞別代わりにってくれたの。ブランド物ばっかりいつも着てる人で、母がシャネラーって呼んでた。」笠原が説明する。

「へーっ、団地にそんな人も住んでるんだ。」琴子は、意外で驚く。

「団地の駐車場とか数少ないから倍率スゴいのに、意外とベンツとか良く停まってるよ。ブランドおばさんもいるんだよ。その人、公務員でかなりの高給取りなんだよ。」琴子は、驚く。

「エッ!確か所得制限があって公務員は入れないよ!資格が無いはず!」前にお店番してた時、お客さんに聞いたことある。

「そのはずだけどね〜書類のプロだから。

って母が言ってたよ。ベンツも身障者枠らしいし。

その人もお母さんが独居で医師の診断書で補助する人が必要って書類で公務員の娘さんが同居する事になったらしい。

だから家賃も上がらないし公的サポートも無料で受けられるって。良く分かんないけど、コレくれたの。」と部屋の床にポイッと置いた。

「普通、人に自分が身につけたものをあげたりするかな?ごめんね、ちょっと気持ち悪い…」と琴子はビニール袋に入れて姉のクローゼットにしまう。

「うん、母も同じような事言ってたよ。だから引っ越したら捨てなって言ってた。」笠原は全然気にならないようで机に本を並べてる。勉強しやすい環境を整えるのに集中してる。

「いや〜、捨てまでしなくて良いと思うけど…イタリア製だって。革の本場だしね。」と姉が残した古いキャリーケースがクローゼット奥にあったのでその中にしまう。

そんな高価なものを親しくもない人にあげる気持ちは分からないが、職人の仕事には敬意を払いたい。

目に入らなくなると何だかホッとした。積まれた段ボールの中で異様な空気をまとっていたのだ。

「 仲良かったの?」琴子が聞く。

「いや〜話したことない。バイト忙しいし。でも…」なんか気になる事はあったようだ。

「 ゴミ置き場で他の人のゴミを分別できてるか?袋開けてチェックしてたから、ハエとかネズミが反対に匂いで来るから辞めてくれと注意したら…」笠原が言い淀む。

「なんか…笑ってたんだよね。アレは引いた。」と。

「へ〜ッ、変わった人なんだね。他の人のゴミを…」と琴子も想像して引く。

「普通下手に注意したら怒るとかなら分かるんだけど。そうね、ってすぐ辞めてニコニコと部屋に戻ったんだよ。何か変な感じ?それくらいかな?」笠原も思い出して気持ち悪くなったのか顔が引きつってる。

コメント欄でも辛辣な人ほど拾うタイプらしいから、自分から絡むので変な引き方される方が気持ち悪かったようだ。

笠原はやはり琴子の狙い通り、コメント欄にすぐ慣れレスバ始めた。とても…楽しそうに…

弁護士も確かに法廷のレスバかもしれない。

だからゴミ漁りしてるオバサンにもハッキリ言ったのだろう。だって人のゴミとか…覗き見みたいなものだし。

普通は羞恥心湧いて反論するはずだが…ニヤッと笑って引いたのだ、謝って…確かに元推しや笠原にはそれの方が気持ち悪いだろうなと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ