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推し恋2  作者: たま


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力の戦士

「へ〜ッ、本当に同居するんだあ〜」笠原の引っ越しに「力の戦士タイタン」と呼ばれる事になった恭弥(きょうや)が、社長命令でレンタカーで手伝いに来てくれた。都内で元々スポーツインストラクターをしてたそうだ。

「仕方ないよ。元々笠原くん成りたくて成った訳じゃないし。私の推しへの復讐に巻き込まれただけだし。」と琴子が説明しても恭弥は「ふ〜ん」とイマイチ分からないようだ。

「僕そういうの分からないから。誰かに課金とかした事もないし。入れ込む人の気持ち、分からないんだよね〜辞めたら裏切りだとかさ。

初めから、お前らのためにやってる訳じゃないじゃん?何それ?って思っちゃって。」なかなか力の戦士タイタンは辛辣だ。

「…そうだね。確かに。

でもね、配信者って応援してくれる人が居るから聞いてくれる人が居るから成り立つんじゃないの?

それを勝手と言われてもね〜」と琴子も言い返す。

「はいはい、やめてくれ。もう琴子のせいじゃないよ。俺がもっと稼いで実家にも金入れたかっただけだから!弟が、大学行かないとか言ってるからさ。

行かせてやりたいんだよ。親父みたいに建築好きなの知ってるし。」笠原がえらく熱心だった理由が分かった。

このお兄ちゃんは、弟の大学費用まで考えているのだ。

「配信のコツみたいなのも分かったし、とにかく皆に課金してもらえる配信者なりたいのよ。ゲームもやりだしたら面白いし!」笠原は復讐の戦士トリスタンなのに、すげ〜ポジティブだ。

「琴子ちゃんがさ、うちの社長を恨んでるみたいなのが、何かさあ〜良く分かんないのよ。推しって好きなんじゃないの?」恭弥には本当にイマイチ分からないのだ。

推しは他人じゃないのだ。

他人なら個人の選択にイチャモンつけれる立場じゃない。

でもでも、生活の毎日の張り合いだったのだ。

生きる目標生きがい活気…それら全てだったのだ。

それを失う原因が推しにあったなら…それはもう好き過ぎて滅!なのだ。

「まあまあ、恨んでると言いながら結局配信者を2人も推薦してサポートに家まで提供してくれてる応援隊長なんだから!ねっ?」と恭弥の肩を叩いてる。

笠原も仲良くなっちゃダメなのに、正義の戦士達とどんどん仲良しになってる。

なんなら推しとも仲良しになっている。

配信ブース入るまでずっと社長と話して遊んでると言ってた。

ゲームするより屁理屈を並べ立ててコメント欄と会話してる時間が長い所も似てる。キツい物言いとかの方が嬉しいらしい。

そういう言葉のバトルが法廷みたいで楽しいようだ。

弁護士成りたいだけあって、言葉の応酬はケチつけられたと思うより、遊びだと感じてるようだ。

琴子は家賃なしでも良いよと言ったが、払う方が気持ちが楽になると言われたので貰う事にした。

祖母が言うように空き部屋を人に貸してローンの足しとかにするのは合理的だ。

貧乏だった時代の日本生活にまた戻って来てるのかな?とか思う。

母と父も月々5万増収して嬉しそうだ。

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