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「突然、どこに行くんだよ!……』
ナビはやっと、優子に追いついてきた。
優子は顔面蒼白になりながら
「ねぇ…… この世界からどうやって、
元の世界に帰るの?」
ナビに聴いたが
「だから…… さっきから何を言っているの?
ここはニドワールドの出発の地。
グラブ王国の街・ザデル!」
ナビは冷静に優子にそう答えた。
「そ、そうなんだ……」
優子は絶望し、その場に力なく、座り込んだ。
しょうがなく、街の中へと舞い戻った優子は
「いらっしゃい、いらっしゃい!……」
威勢のいい商人らの声など、全く耳に入らず、
がっくりと肩を落とし、歩いていると優子の
目の前から人ごみの間を掻き分け、優子に
真っ直ぐに一匹のサルが駆け寄ってきた。
そのサルの後ろから黒い服の兵士らしき者らが
やって来た。
そのサルは優子の後ろに隠れると
「助けてぇ!……」
体を震わせ、優子に助けを求めてきた。
『え? 今、しゃべった?』
優子が自分の後ろに隠れているサルが
喋ったような気がし、驚いているとサルを追ってきた
黒い兵士らしき者らは優子の前に立ち塞がった。
「お嬢ちゃん。 尾嬢ちゃんの後ろに隠れている
そのサルを俺達に渡してくれるかな?……」
その黒い兵士らしき者らの一人が優子の後ろにいる
サルを渡すように言ってきた。
「お願いだよ! 助けてぇ!」
また優子の後ろに隠れているサルが
喋った……ような気がした。
「お願いだよ!」
いや、間違いではない。
間違えなく、優子の後ろに隠れているサルは
優子に向かって、しゃべった。
『え? しゃ……しゃべった?』
優子が自分の後ろに隠れているサルが喋ったことに
驚いていると何も返答がないことに苛立った
黒い兵士らしき者らの一人が
「力尽くでもそのサルはもらっていくぞ!……」
と言い、他の者らと一緒に優子に
襲い掛かろうとした。
優子は自分の後ろに隠れているサルを抱きかかえ、
「やめて!……」
と叫んだ次の瞬間、優子の体が一瞬、光ったかと
思うと優子に襲い掛かろうとしていた
黒い兵士らしき者らは一瞬に吹き飛んだ。




