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「王様!お願いがあります!…… この者の海賊船を
返してくれませんか?……」
ガムルはミデル王にロンの海賊船を返してくれるように
頼み込んだ。
ミデル王はガムルらのことを少し疲れた顔をし、
見詰めながら
「話は後じゃ…… まずはここから出て、城へと
帰ろうじゃないか?……」
と言い、立ち上がり、洞窟から出た。
ガムルは頷き、仲間らと共にミデル王とニガミ王子を
警護しながら、グラブ王国へと戻った。
城へと戻ったミデル王は側近らに命令し、
すぐにニガミ王子の戴冠式を執り行った。
戴冠式を無事に終え、落ち着いたミデル王にガムルは
再び、ロンの海賊船を返してもらうように頼んだ。
「どうして、そんなに彼の海賊船が必要なのだ?……」
ミデル王はガムルにロンの海賊船が必要な理由を聞いた。
「じ、実は?……」
ガムルはミデル王に自分らが聖剣を探していて、
その聖剣の手掛かりが水中都市にあるかも
しれないことなどを包み隠さず、全て話した。
話を聞き、考え込むミデル王に
「父上! 私からもお願いします! この者らの願いを
叶えてあげてください!……」
戴冠式を終えた王となったニガミはガムルらの願いを
叶えるように父のミデル王に頼んだ。
「わかった!好きにするがよい!……
だが、そなたの海賊船はここにはないぞ!」
『え?……』
驚いたロンは
「じゃあ…… どこに?……」
ミデル王に海賊船の在り処を聞いた。
「そなたの海賊船は東の港町・ディオに
停泊しているはずじゃ!……」
ミデル王はガムルらにロンの海賊船がある場所を教えた。
その後でミデル王は優子のことを見ながら
「そなた達には世話になった……旅の無事を祈っておるぞ!
何かあったら、いつでも立ち寄ると良いぞ!……」
優子にお礼を言った。
ガムルらもミデル王にお礼を言うとグラブ王国の街・
サデルで旅支度を整え、ロンの海賊船が停泊している
東の港町・ディオに出発した。
途中、彩が優子の持つ水晶玉を取り返そうと
オークの森のオークなどを使い、ガムルらに襲い掛かったが
ガムルらは何とか、オークなどを倒し、オークの森を抜け、
東の港町・ディオに辿り着いた。
ミデル王が言った通りにディオの港にはロンの海賊船が
停泊していた。
おまけにミデル王の命令で港の造船場でロンの海賊船は
新品同様に整備されていて、おまけに腕の良い船乗りまで
用意されていた。
「シャレたマネを……これなら、いつでも出航できるぜ!
……どうする?」
ロンは嬉しそうな顔をし、ガムルらに言うと
「水中に行ったら、すぐには戻って来れないでしょうから
念入りな準備などをした方が宜しいでしょう!」
ゾッポは旅の準備を整えることを言った。




