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ビビッとオンライン!  作者: 劉・小狼
第2章 ~仲間~
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 「このわしを父と呼んでくれるのか?…… グ~王国の王から

そなたを婿養子としてもらい、正解だったわ……」

 ミデル王は目を潤ませた。

 「例え、わしに何があっても、もうこの国は安泰じゃ……

そなたにこれを授けよう!……」

 ミデル王は自分の首から提げている紋章の首飾りを

ニガミ王子の首へとかけた。

 その首飾りを見た彩は

 「それをよこせ!……」

 と言い、ガムルを払い除け、ミデル王らに襲い掛かろうとした。

 「ダメ!…… 彩、やめてぇ!……」

 優子は彩の前に立ち塞がった。

 その時、優子の持っていたスマートフォンが激しく光った。

 その光を浴びた彩は優子の前でぴたりと止まった。

 彩は何とか、先に進もうとしたが優子の持つ、

スマートフォンから発せられる光りによって、先に進むことが

どうしてもできなかった。

 『今だ!……』

 ガムルは一瞬の隙を見て、彩に襲い掛かったが

ガムルの行動に気付いた優子は

 「彩!…… 危ない!」

 と思わず、叫んだ。

 優子の声に彩はガムルのことに気付き、紙一重で

ガムルの攻撃を交わした。

 だが、攻撃を交わした瞬間、彩は持っていた

真っ赤な水晶玉を落としてしまった。

 水晶玉は導かれるかのように優子のもとに

転がっていき、優子の前でぴたりと止まった。

 彩はすぐに水晶玉を拾おうとしたが

優子のスマートフォンから発せられる光りによって、

水晶玉に近づくことができなかった。

 彩は悔しい顔をしながら、まるで幽霊が姿を

消すかのようにその姿をジョージと共に

その場から消し去った。

 『なに? この玉?……』

 優子が不思議そうな顔をし、彩が落とした

真っ赤な水晶玉に触れようとしたが

 「ダメじゃ! その水晶玉に触れるのではない!」

 ミデル王は大声で叫び、優子が水晶玉に

触れることを止めた。

 ミデル王の声に驚いた優子は寸前のところで

水晶玉を触れるのをやめた。

 ホッと胸を撫で下ろしたミデル王は

 「ちょっと、借りるぞ!……」

 さっき、ニガミ王子に授けた紋章の首飾りを

ニガミ王子の首から取った。

 ミデル王は水晶玉に近付くと紋章の首飾りを

水晶玉に翳し、目を瞑り、何かの呪文を唱えた。

 その途端、真っ赤な水晶玉は清らかな透き通った

水のようにその色を透明に変えた。

 ミデル王は大きなため息を付くと

 「もう触って良いぞ……」

 と優子に言うと疲れたようにその場に座り込んだ。

 優子が恐る恐る、その水晶玉に触ったが

何も起こらず、ただの透明の水晶玉だった。

 「それは水中都市のダガントに入る鍵じゃ!……」

 ミデル王は優子が持っている水晶玉を見ながら、

そう言った。

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