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「私とビネガーの駆け落ちのことを知ったウマミは
駆け落ちをさせまいと…… 私のところに向かおうと
しているビネガーをお金で雇った賊に襲わせたの……」
「ビネガーのことを襲わせただけでは不安だった
ウマミは私の父・サルゲート王に私の駆け落ちのことを
告げ口をしたの…… 激怒した私の父は私のことを
探し出し、力尽くで城に連れ戻したの……」
「私が城に連れ戻された後に傷つきながらも、
ビネガーは私との約束の場所にやってきたの……
でも、すでに私は城に連れ戻された後で……
しかし、私は彼に手紙を残したの……」
『必ず、戻ってくるから待っていてね!……
愛するビネガーへ』
私もすぐに城から抜け出し、彼のもとに戻るはずだった。
でも、父の監視から抜け出すことが出来ず、
結局、彼のもとにいけなかった。
私が無理やり、結婚させられた後も彼は私が来ると信じ、
ずっと、この地で私のことを待ち続けたの……
死んでもなお……」
シルトがそう語り終えると優子の目の前は現代の風景に
戻っていた。
「お願い! もう彼を楽にさせてあげて!……」
シルトは涙を流しながら、優子にそう頼み込んだ。
ゴーストナイトと戦っている仲間らを見ながら
「どうしたら、良いの?……」
優子がシルトに聞くと
「ほんの少しで良いの…… 彼と話すために
あなたの体を貸して欲しいの……」
知るとは優子の体に憑依させてほしいと頼んだ。
『え?…… 体を……』
優子は一瞬、驚いたものの、持っていた
スマートフォンをギュッと握り締めると
「わ、わかったわ……」
頷き、シルトが憑依することを了承した。
「あ、ありがとう!……」
優子にそう言うとシルトは優子に憑依した。
ガムルらにまさに攻撃を仕掛けようとしている
ゴーストナイト【ビネガー】に
「ダメ!…… もうやめて!……」
優子の声にリンクさせながら、シルトは
ゴーストナイト【ビネガー】にそう叫んだ。
優子の声を聴いたゴーストナイトとガムルらは
攻撃をびたりととめ、優子のことを見詰めた。
その途端、優子は魂を抜かれたかのように力なく、
その場に座り込んだ。
次の瞬間、ガムルらとゴーストナイト【ビネガー】の前に
優子が見た、体が透き通った若い女の人【シルト】が現れた。
シルトの姿を見たゴーストナイト【ビネガー】は
今までの怖い顔から一変、優しい顔になり、
「し、シルト!……」
目の前に現れたシルトの名前を呼んだ。
「ごめんなさい…… 私のせいでそんな姿になるまで
あなたをここに縛り付けて…… もう良いの……
私と一緒に行きましょう!」
シルトは一筋の涙を流しながら、ゴーストナイト【ビネガー】に
手を差し伸べた。




