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「なぁ。王子様よ!…… 俺さまをここから
出してくれるなら、俺さまが一緒に行ってやるぜ!」
ロンはアマミ王子にそんなことを持ちかけた。
『え?……』
一瞬、驚いたアマミ王子だったがどうしても
事件の真相が知りたかったアマミ王子は
「わかりました!……」
ロンを牢屋から出し、おまけにロンの愛用の武器の
トライデント【三叉の槍】まで返した。
ロンは牢屋生活で鈍【なま】った肩をグルグルと
回しながら
「さあ。行こうか!……」
と一人、地下へと先々、向かった。
「しょうがないなぁ……」
諦めたガムルはロンとアマミ王子も一緒に
連れて行くことにした。
ガムルらが牢屋が通り、地下へと進んでくると
ガムルらの前に突然、氷の壁が立ち塞がった。
『な、なんだ? これ?……』
ガムルらが突然、目の前に現れた氷の壁に驚き、
戸惑っていると
「このお国王冠を奪ったアンデット共が
いるんです!……」
アマミ王子は氷の壁に手を触れながら、
そう言うとゾッポは持っている杖で分厚そうな
目の前の氷の壁をコンコンと叩きながら
「でも、なんでこんな氷の壁を?……」
というと
「これは旅の魔導師が父である王様が
アンデットに困っていると言ったら、
作ってくれモノなんです…… ですが、これも
効果がなく、夜になると城にアンデット共が
現れるのですよ!……」
アマミ王子は哀しげにそう言った。
ゾッポは目の前の氷の壁を見ながら
「でしょうね…… これではアンデットらには
何の効果もないでしょうね…… 何で王様の
友人で私の師匠のガンダールに相談を
しなかったのですか?……」
アマミ王子にいうとアマミ王子は顔を曇らせ、
「父は友人であるガンダール殿に相談しようと
したのですが…… 僕の兄であるシブミが
反対をしたのです……」
と答えた。
「シブミ王子が?……」
ガムルは驚いた顔をし、アマミ王子に聞き返した。
「ええぇ…… この氷の壁を作った魔導師も
兄のシブミが何処からか連れて来たのです!……」
「それはおかしくはないか?……」
話を聞いていたロンは口にした。
「すべて、そのシブミっていう奴の
思惑通りじゃないか…… それに俺がいた牢屋でも
変な噂を聞いたぞ!……」
ロンがそう言うと
「噂とはなんだ?……」
ガムルは怖い顔をし、ロンに聞き返した。
「牢屋の囚人の間ではシブミ王子が王座を狙い、
反乱を起こすというのだ……」
「そんなバカなぁ!…… 嘘を言うな!」
ガムルはロンが言ったことに激怒した。
「ああぁ…… 俺もただの噂だと思うが……
王子様。兄貴は今、何処に?……」
ロンはアマミ王子にシブミ王子がいる所を聞いた。




