4
『そうなんだ!……』
なんとなく、理解した優子は半分、呆れ顔で母親の杏子のことを
見詰めた。
自分の部屋に戻った優子は弟や母親が嵌っている
オンラインゲームのことなんて、すっかり忘れ、宿題や予習などの
勉強に掛かった。
数時間後。
『終わった~!……』
勉強をすべて終わらせた優子は椅子の背もたれに
凭【もた】れ掛かり、背伸びをした。
すぐに背伸びから戻った優子は机の端に何気に
置いてあった自分のスマートフォンが目に入った。
『そうだ!……』
優子はふと、母親や弟らがやっていたオンラインゲームのことを
思い出し、分のスマートフォンを取ると母親が教えてくれた
RPGのオンラインゲームサイトを検索してみた。
優子のスマートフォンのディスプレイ画面に
すぐに母親が教えてくれたRPGのオンラインゲームサイトが
表示された。
そのRPGのオンラインゲームサイトはどこにでもある、
ごく普通のゲームサイトだった。
だが、そのゲームサイトの画面を見詰めていると優子は
そのゲームの中に引き込まれそうになった。
『スタートをしないと!……』
優子は自分で自分のことを止めることが出来なくなり、
無意識でゲームをスタートさせようとしていた。
「優子! 早く、お風呂に入りなさい!……」
母親の声に優子はハッと我に返り、寸前のところで
ゲームをスタートせずに済んだ。
『いけない、いけない!……』
優子は慌てて、スマートフォンの電源を切り、
スマートフォンを机に置くとお風呂に入る用意をし、
部屋を後にした。
優子が部屋からいなくなった後、優子のスマートファンは
一瞬、鈍く光った。
数日後。
世間で人気のRPGのオンラインゲームのことなんて、
優子はすっかり忘れ、いつもの日常を送っていた。




