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「だれだ!……」
ガムルが後ろを振り返るとそこにいたのは
死人の森で別れた盗賊のジョージだった。
「何でお前がここにいるんだ?……」
ガムルが驚いた顔をしているとジョージは
「何を言っているんだよ! ここはお宝の
宝庫じゃないか…… それよりもう一匹、来るぜ!」
ジョージは腰に携えている短剣を取り出すと
再び、ガムルらの仲間に加わった。
ガムルらはジョージの活躍でもう一匹の
ハニワらしき物体も倒した。
ジョージは域を切らしながら
「お前ら、これから何処に行くんだ?……」
ガムルらに訊くとガムルも同じように
息を切らしながら
「これからこの鉱山にいるキマイラを倒しに
行くんだ!……」
と答えた。
『え?……』
ジョージは驚いた顔でガムルらを見詰めると
「お前ら、正気か?……」
ガムルらに言った。
「ああぁ…… 何か、まずいのか?……」
ガムルはジョージに聞き返すと
「まずいも何も…… そいつ【キマイラ】は
ここいらの化け物のボスだぞ…… マジか!」
ジョージのそんな一言にガムルらは背筋に
寒気が走った。
「俺は一人でも行くぞ!……」
タカエンは持っている背丈くらいの棒を
グッと握り締め、地面にドンと突き立てた。
「そうだな…… 正式な依頼だしなぁ……」
ガムルらは改めて、決意を決め、先へと進んだ。
だが、その入った洞窟の中にはキマイラは
いなかった。
その後もいくつかの鉱山内の洞窟の中にもキマイラは
いなかった。
「いないなぁ……」
ガムルらが中々、キマイラに出遭えないことに
諦めかけたその時……
ガムルらの目の前に最後の洞窟が現れた。
「この鉱山ではこれが最後の洞窟だ!」
ジョージは目の前に現れた洞窟を指差した。
「では、行くか!……」
ガムルらは目の前の洞窟へと入って行った。
今度の洞窟は今までの雑な手彫りの洞窟とは違って、
機械で掘ったかのように綺麗に整っている。
優子は洞窟に入った途端、今までとは違って、
嫌な予感がし、背筋に寒気を感じた。
案の定、その嫌な予感は的中した。
少し進むとガムルらの左手に木製で出来た扉を
発見した。
「なんだ!このドアは?……」
ガムルは怪しげな木製の扉を開けようとすると
「シィーーー!……」
ジョージはガムルらの前に手で動きを止めた。
すると、木製の扉の向こうから楽しげな話しの声が
聴こえてきた。
『え?……』
恐る恐る、ガムルとジョージが中にいるモノらに
気付かれないようにそーっと木製の扉を少し開けると
その中には数人の小鬼【ゴブリン】らが楽しげに
トランプ遊びをしていた。




