2
タカエンは顔を曇らせながら
「……私の父親はこの鉱山で働いていたのですが
突然、現れたキマイラに殺されたのです。
私はその父親を殺したキマイラを倒すために
鉱山内を捜しているのですが……」
ガムルらに説明した。
「そうですが…… 私らもそのキマイラを倒しに
やって来たのです! もし良かったら、私らと一緒に
行きましょうか?」
ガムルはキマイラ退治にタカエンを誘った。
迷ったタカエンは
「宜しいのですか?……」
とガムルに言った。
「ええぇ…… 一緒にキマイラを退治に
行きましょう!」
ガムルらはタカエンを仲間に加えた。
だが、キィは新しく仲間に加わったタカエンに
対し、牙を剥き出し、威嚇した。
タカエンもキィのそんな態度に気付いたが
気にせずにいた。
しばらく、タカエンの道案内で鉱山内を歩いた
ガムルらは一つ目の洞窟の前に辿り着いた。
「ここは始めの洞窟です!」
立ち止まったタカエンは目の前の明らかに
人工的に洞窟だった。
「では、行くか!……」
ガムルらは覚悟を決め、目の前の洞窟の中へと
入って行った。
洞窟内は薄暗く、たいまつを焚かないと
先が見えないほどで全体的にジメジメしていた。
ガムルらは周囲を警戒しながら、洞窟の奥へと
進んでいくと少し広い空間へと出た。
その少し広くなった空間はさっきと同じように
周囲の壁から地下水が染み出ていて、
辺りには石ころがゴロゴロと転がっていた。
「気をつけろよ!……」
ガムルが辺りを警戒しながら、優子らに
声を掛けると
「あ、あれはなに?……」
奥に何かを見つけた優子はその方向を指差した。
『な、なんだ?……』
ガムルがたいまつを優子が指差した奥へと翳し、
目を凝らすと奥には2体の粘土で形作られた
土偶のようなモノを発見した。
『は、ハニワ?……』
ガムルが不思議そうにその奥の物体を
覗き込んでいるとその物体は目を怪しく赤く光らせ、
カタカタ……
まるで生き物のように動き出した。
そのハニワらしき物体は二手に分かれると
ガムルらに襲い掛かってきた。
空中をふわふわと動き回るハニワらしき物体に
ガムルらの攻撃は定まらなく、苦戦をしていた。
「だらしないなぁ……」
そんな声とともに何処からか空中をふわふわと
動き回るハニワらしき物体の一体に目掛けて、
ナイフが飛んできた。
飛んできたナイフがハニワらしき物体に直撃すると
ハニワらしき物体は怪しく赤く光らせていた
目の光を失うと全く動かなくなり、その場に落下し、
バリン……
という音と共にハニワらしき物体は粉々に砕け散った。




