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『だから、なに?…… もうやけくそよ!……』
優子はスマートフォンのディスプレイ画面に出ている
OKの表示を押した。
すると、優子のスマートフォンのディスプレイ画面に
浮かんでいたOKのもじは消え去り、光っていたキィと
銀色のウルフの体も元に戻ったかと思ったが……
次の瞬間、キィと銀色のウルフはそれぞれ、光の柱に
包まれた。
『融合!』
優子のスマートフォンからそんな声が聴こえてくると
キィと銀色のウルフは光の柱の中で光に包まれ、
二人の姿はそのまま、消え去った。
そして、二人の光の柱が一つになり、消え去ったかと
思うと一瞬、辺りに光が駆け抜けた。
次の瞬間、光の柱の後に現れたのは……
真っ赤な目をした小学生くらいの男の子だった。
その男の子は銀色の体毛に覆われていて、口や手には
牙や鋭い爪が生えている。
見た目は小学生の男の子に見えるがそれは明らかに
人ではない。
「あなたはだれ?……」
優子が恐る恐る、目の前に現れた赤い眼の男の子に
話しかけたが銀色の体毛の赤い目の男の子は一瞬、
優子のことを見ると大きな雄叫びを上げ、レイスに
刃物のような鋭い爪で切り掛かった。
ぎゃあぁ……
悲鳴と共にレイスが着ている黒のローブのような服は
切り裂かれた。
レイスは怖い顔で銀色の体毛の赤い目の男の子のことを
睨み付けると持っている大鎌で赤い目の男の子に
襲い掛かったが赤い目の男の子は軽やかにレイスの大鎌を
交わすと更にレイスに切り掛かった。
レイスは更に悲鳴を上げ、その姿を隠した。
赤い目の男の子は牙を剥き出しにし、辺りを激しく
威嚇すると刃物のような爪が付いた手に力を込め始めた。
しばらくすると、その刃物のような爪の手に
光が帯びた。
赤い目の男の子はまるで獣のように高らかに
雄叫びを上げると空中に飛び上がり、何もない空中を
滅茶苦茶に切り裂いた。
ぎゃあぁ……
断末魔のような悲鳴と共に何もない空中にレイスの姿が
突然、現れた。
レイスは再び、怖い顔で赤い目の男の子を睨み付けると
持っている大鎌で赤い目の男の子に再び、襲い掛かってきたが
今度は赤い目の男の子は微動だにしなかった。
レイスの大鎌が赤い目の男の子に触れようとした寸前で
レイスの大鎌はピタリと止まった。
次の瞬間、まるで霧が晴れるかのようにレイスの体は
下からゆっくりと消滅していった。
それと同時に優子が持っている”光”という文字に似た
古代文字のようなモノが書かれている札もゆっくりと
消え去った。
瞬く間のことに優子らが驚いていたがすぐに我に返り、
「あ、あの子は?……」
辺りと見回し、銀色の体毛の赤い目の男の子を探したが
すでに赤い目の男の子の姿は何処にもいなかった。




