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「それは無茶です! そんな体で奴【レイス】に
立ち向かうのは…… 死にますよ!」
ゾッポはガムルの無茶な行動を引きとめようとしたが
「このまま、ここでこうしていてもいずれ、
全滅するだけだ…… なら、少しでも可能性がある方に
かけるしかないだろう……」
ジョージは力を振り絞り、短剣を握り締めた。
「でも、無茶です!……」
そう言ったものの、ゾッポは二人の熱意に負け、
「わ、わかりました!…… でも、くれぐれも無理だけは
しないでくださいね…… これは気休めですが……」
と言うと何かの呪文を唱え、ガムルとジョージの武器に
触れた。
「じゃあ。イクゾ!」
ガムルとジョージは息を合わせ、ゾッポの作った
ウォールから飛び出すとそれぞれ、散開した。
レイスがどちらに襲い掛かろうか迷っていると
「こっちだ! 幽霊野郎!」
レイスの前に現れたジョージはレイスを挑発した。
ジョージにターゲットを決めたレイスがジョージに
襲い掛かろうとすると
「こっちだ! こっちだ!……」
別の方向から今度はガムルがレイスのことを
挑発した。
ガムルらがレイスのことを惹きつけている間に
「僕達も行きましょう!」
ゾッポは優子と共に部屋の中央に置かれている
宝箱のもとに向かった。
懸命に優子らが宝箱を調べるが特に何もなかった。
その間もガムルとジョージはレイスの攻撃を
交わしながら、ゾッポが強化してくれた武器で
応戦し続けていた。
だが、霧のようなレイスにいくら、強化した
武器とはいえ、まるで効いておらず、
徐々にガムルらの体力もなくなっていった。
疲れて、よろめき、倒れたガムルにレイスが
つかさず、襲いかかろうとした。
『やばい!……』
ガムルを助けようとしたジョージだったが
ジョージも疲れのピークで足が縺れ、
その場に倒れ込んだ。
『ダメだ! やられる!……』
ガムルが諦めかけたその時……
突然、ガムルの目の前に黒い塊が現れた。
「隊長! 諦めるのはまだ早いですよ!」
その声と共にガムルの目の前に現れたのは
サデルの街で喧嘩別れし、王国へと戻ったはずの
ガムルの部下達だった。
「隊長。これを使ってください!」
レイスの攻撃を受け止めているガムルの部下の一人が
懐から小さな小瓶【聖水】を取り出し、ガムルに渡した。
「おまえたち……」
ガムルが涙を浮かべていると
「隊長らしくないなぁ…… それを使って、
そいつ【レイス】を倒してください……」
ガムルの部下はそう言うとレイスの攻撃を受けた
ガムルの部下達は生気を座れたのか、
次々とその場に倒れ込んだ。
「お前達、すまない……」
ガムルは部下にもらった小瓶【聖水】の中身の
半分を持っている剣に振り掛けると
「お前も使え!……」
半分、残っている小瓶【聖水】をジョージに投げると
レイスに襲い掛かった。




