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ビビッとオンライン!  作者: 劉・小狼
第1章 ~始まり~
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 「さあ。行きましょう!」

 ゾッポはガムルらと奥へと進んだ。

 『う、嘘だろう……』

 ジョージは自分にも見つけられなかった隠し通路を

簡単に見付け出したゾッポに驚き、その場に呆然と

立ち尽くしていると

 「置いていくよ!」

 優子は立ち尽くしているジョージに何気なく、

声を掛けた。

 優子の声に我に返ったジョージは慌てて、ガムルらの

後を追い掛けた。

 奥へと進んだガムルらの前に天井が

とても広い部屋のような空間へと出た。

 先ほど、タイガーに襲われたこともあり、ガムルは

腰に携えている剣に手を掛けながら、

 「気を付けろよ!」

 辺りを見廻し、警戒をしたが敵らしき姿はどこにも

いなかった。

 その代わりに部屋の中億には宝箱が一つ、ぽつんと

置かれている。

 「やった! お宝だ~!……」

 ジョージが部屋の中央に置かれている宝箱に向かって、

走り出すと

 「だ、ダメ! 待ってください!」

 ゾッポは大声で叫んだ。


 次の瞬間……


 突然、部屋の岩壁が波を打ったように動き出したかと

思うと地面から触手が飛び出してきて、宝箱に

近付こうとするジョージを捕まえようとした。

 「あ、危ねぇ!……」

 ジョージは寸前のところでバク転をし、触手を交わすと

ガムルらがいる所まで戻った。

 ジョージが宝箱から離れると触手は地面の中に消え去り、

何事もなかったかのように静まり返った。

 「迂闊【うかつ】にあの宝箱に近付かない方が

良いですよ!……」

 ゾッポは部屋の中央に置かれている宝箱を見ながら、

ガムルらにそう言うと

 「一体、あれは何なんだよ?」

 驚いた顔をし、ジョージも部屋の中を見詰めた。

 「あれは多分、この部屋の宝物を護る門番でしょ!……」

 ゾッポは険しい顔で部屋の中を見詰め、呟いた。

 ガムルも部屋の中を見ながら

 「対策は?……」

 ゾッポに対策を聞いたがゾッポは険しい顔のまま、

 「奴を発動させているモノを壊し、奴を消滅させるしか

ないでしょうね……」

 と部屋の中を見詰めた。

 「そ、それは一体、何処にあるんだ?」

 ジョージがゾッポに宝箱を護る触手を発動させている

モノの在り処を聞いたが

 「そんなモノが私にわかるはずがないしょ……

その在り処がわかるのはそれを造った者だけですよ!」

 ゾッポはそう言うと持っている杖を強く握り締めた。

 ガムルらがそんな話をしている間、優子の連れている

キィはずっと、部屋の中央に置かれている宝箱を見詰め、

牙を剥き出し、激しく威嚇していた。

 キィの様子を見ていた優子は

 「ねぇ…… その在り処って、あの宝箱じゃないの?」

 と言い、部屋の宝箱を指差した。

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