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ゾッポの魔法が掛かった途端、銀色のウルフの体にあった
緑色の変色はたちまち、消え去り、元気になった。
周りを見廻しながら、ゾッポは
「念のために皆さんにも【魔法を】掛けておきますね!」
というとガムルらに解毒の魔法をかけた。
すると、優子の持っているスマートファンの薄っすらと
変色したのも消え去っていた。
みんなが元気になったのを確認すると
「さあ。先に進もうか?……」
ガムルは奥へと進もうとしたが辺りをキョロキョロと
見廻した優子はジョージがいないことに気付き、
「あれ? あの人は?……」
ガムルに聞いた。
ガムルも辺りを見廻し、いつもの間にかいない
ジョージのことにやっと気が付き
「あの盗人め! 逃げやがったなぁ。 しょうがない……
アイツのことはほっといて、俺達は先に進もう!」
いないジョージのことを捜すこともなく、
残った者達と共に奥へと進んだ。
タイガーらを倒したところから奥へと一本道が続いていた。
まるでガムルらを誘い込むかのように……
さっきの所といい、この通路といい、この洞窟は
どう見ても誰かが造ったようだった。
しばらく、歩いたガムルは全面、岩の壁に
包まれた所に出た。
その場所にはいなくなっていたジョージもいた。
ジョージのことを見付けたガムルは
「お前なぁ……」
怒りを露わにし、ジョージに詰め寄ったが
ジョージはまったく、ガムルのことを気にせずに
目の前の岩の壁を調べ続けていた。
そんなジョージの態度にガムルは更に怒りを爆発させ、
「お前なぁ…… 一人だけ逃げたなぁ……」
ジョージの肩を掴み、自分の方に向かせた。
ジョージはあっけらかんとした顔で
「俺は盗賊だからな…… 勝ち目がない戦いは
しないのさ…… それより、ここから先は
行き止まりのようだぜ!……」
ガムルに言った。
『う、嘘だろう!……』
ガムルは驚いた顔でジョージの後ろに目をやると
ジョージが言ったとおりにジョージの後ろには岩の壁に
閉ざされていた。
「どうやら、情報はガセネタだったようだなぁ……」
ジョージがその場から立ち去ろうとすると優子と共に
遅れて、ゾッポらが現れた。
ゾッポは岩の壁の前で立ち止まっているガムルに
「どうしたのですか?……」
と聞くとガムルはがっくりと肩を落としながら
「この先は行き止まりのようだ!」
と答えた。
「ほんとうだ!……」
優子がガムル越しに岩の陰を見ると同じように
岩の壁を見たゾッポは
「ちょっと待ってください!」
というと持っていた杖を岩の壁のほうに向け、
呪文を唱えた。
「アンロック!」
ゾッポがそう言うと今まで岩の壁だと思っていた所に
突然、奥へと続く通路が現れた。




