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ガムルらが警戒しながら、洞窟の奥へと進んでいくと
ガムルらは少し広い空間へと出た。
「お宝はどこが?……」
ジョージは辺りをキョロキョロと見廻しながら、
少し広い空間の奥へとたいまつを翳すと空間の奥の闇から
ガムルらを威嚇するように低い唸り声が聞こえてきた。
『やばいかも……』
ガムルとジョージは慌てて、持っている武器を構えると
闇の奥から聞こえてくる唸り声の主は明らかにガムルらを
敵視していた。
「来るぞ!……」
ジョージの声と共に闇の奥から現れたのは……
タイガー【虎】だった。
だが、ガムルらの前に現れたタイガーは
普通の野生のタイガーとは何処か、違っている。
目は赤く光り、まるで誰かに操られているようだった。
『やばいなぁ……』
ガムルとジョージは武器を構え、タイガーと
充分に距離をとっていたがいつの間にか、その距離は
なくなっており、いつ、襲われてもおかしくなっていた。
ガムルらがタイガーと睨み合い、膠着状態でいると
ガムルらの前にいる、タイガーの後ろの闇から
再び、低い唸り声が聞こえてきた。
「まさか……」
ジョージがその唸り声に固まっていると闇の奥から
もう一匹のタイガーが現れた。
そのタイガーも先に現れたタイガーと同じように
目は赤く、何かに操られているようで低い唸り声を上げ、
ガムルらに襲い掛かる機会を窺っている。
「ま、まずいなぁ……」
二匹になったタイガーの存在に圧倒された
ガムルとジョージは後ずさりをし始めた。
そんなガムルとジョージの前に優子が連れているキィが
突然、飛び出し、爪と牙を剥き出しにし、
目の前の二匹のタイガーらを激しく威嚇し始めた。
自分に対して、激しく威嚇するサル【キィ】に
怒った一匹のタイガーは低い唸り声を上げ、
自分を威嚇するサル【キィ】に襲い掛かった。
キィも自分に襲い掛かろうとしているタイガーに対し、
更に威嚇し、応戦しようとしたが……
突然、優子の後ろから
「ダメだ! そいつに触れるな!」
という声がしたかと思うと優子の横に一陣の風が
駆け抜けた。
キィにタイガーが爪が襲いかかろうとしたその時、
黒い塊が突然現れ、タイガーにぶつかったかと思うと
キィに襲い掛かろうとしていたタイガーは激しく、
後ろへと吹き飛ばされた。
その後にキィの前に現れたのは……
この場所まで案内してくれた、あの銀色のウルフだった。
その銀色のウルフは猛一匹のタイガーを怖い顔で
睨み付けると体を一瞬、ぐらりと揺らした。
「え? どうして、ウルフちゃんがここに?」
優子が驚いた顔のまま、銀色のウルフに声をかけると
「お前たちのことが少し心配になってな……
それより、あのタイガーには触れない方が良い。
アイツは全身から毒を発しているタイガーだから……」
銀色のウルフは目の前にいるタイガーのことを
優子らに教えてくれた。




