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銀色のウルフは怖い顔でガムルらのことを睨み付けたまま、
「悪いことは言わん。 お前達に手におえる森じゃない。
帰れ!……」
と言い放った。
「悪いが帰るわけにはいかん! 俺達はこの森の奥にある
お宝に用があるんだからな……」
ジョージがそういうと銀色のウルフは首を傾けながら
「この森にはそんなもんはないぞ!」
「うそだ! そんなはずはない? 俺達は確かに
この森の奥にお宝があると聞いたのだから……」
ガムルもムキになって、銀色のウルフにいうと
少し考え込んだ銀色のウルフは
「もしかして、お前達が言っているのはこの森の奥の
洞窟の中にあるモノのことを言っているのか?……」
というと
「そ、それだ!」
ジョージは目を輝かせた。
顔色を曇らせた銀色のウルフは
「あれはやめておいた方が良い! 悪いことは言わん。
今の内にこの森から戻れ!」
ガムルらに言い、その場から立ち去ろうとした。
「ちょっと待って! ウルフちゃん。」
優子は突然、銀色のウルフのことを呼び止めた。
優子の声に立ち去ろうとしていた銀色のウルフの脚が
ピタリと止まり、
「その洞窟の場所を知っているなら、私達をそこまで
案内して! 洞窟の前まで良いから……」
優子が銀色のウルフにそう言うと銀色のウルフは
怖い顔で優子のことを見ながら
「お前、話を聞いていなかったのか? この森はな……」
と言いかけたが純粋な目で自分のことを見詰める優子に
心を奪われ、言葉が止まった。
しばらく、優子のことを見詰めた銀色ウルフは優子に
根負けしたかのように肩をがっくりと落とし、
「わかったよ…… 案内すれば、言いンだろう……
付いて来い!」
優子らを森の奥の洞窟へと案内した。
銀色ウルフが連れて来たのは……
4mの土の壁にすっぽりと開いた人が
悠々と通れそうな穴の前だった。
「着いたぞ!」
銀色のウルフは連れて来た穴の前から逸れると
「あ、ありがとう! この穴?……」
ガムルらは銀色のウルフが連れて来た穴の中を
覗き込んだ。
穴の中は真っ暗で外からたいまつの光を翳したが
穴の置くまでは見通すことができず、異様な空気を
放っていた。
銀色のウルフは切なそうな顔で優子のことを見ながら、
「本当に行くのか?……」
と訊いた。
ジョージは持っているたいまつを穴の奥へと翳しながら
「当たり前だ! この奥にお宝があるんだから……」
というと一人、先に穴の中に脚を踏み入れた。
ガムルらもジョージのあとに続いて、穴の中へと
入って行った。
「気をつけて行くんだぞ!……」
銀色能フルは切なそうに優子らを見送った。
穴の外は土壁だったが穴の中は岩壁層をくり貫いた
洞窟のようになっていた。




