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「おっさん。中々、やるなぁ!……」
「そういう、盗人のお前もなぁ……」
ガムルとジョージはお互いを褒め合いながら、
顔をにやつかせていると
「さて。あと一匹!」
残った銀色のウルフに向かって、ガムルと
ジョージは武器を構えた。
従えていたウルフらが全滅したのを見た銀色のウルフは
低い唸り声をあげ、ガムルらのことを睨み付けながら、
今にもガムルらに襲い掛かろうとした。
だが、次の瞬間、銀色のウルフの目が赤く光ったかと
思うと悔しそうにガムルらの前から立ち去っていった。
銀色のウルフが立ち去ると近くの木の後ろに
隠れていた優子が
「お、終わった?……」
と言い、出てきた。
優子の声を聴いたサルはさっきまでの攻撃なサルではなく、
人懐っこいサルに戻っていた。
『終わった……』
ガムルとジョージも銀色のウルフが完全にいなくなったのを
認識するとホッとし、今まで握り締めていた武器を
それぞれ、仕舞った。
ウルフが完全にいなくなったのを確認したゾッポは
「あ、ありがとうございました!……」
服のほこりを落としながら、立ち上がった。
「よかった、よかった…… 無事で……」
ガムルがゾッポを気遣うと
「本当に助かりました。 ウルフらに襲われ、
もうダメかと思いましたけど、あなた達が助けに
来てくれて……」
ゾッポはガムルらに何度も頭を下げ、お礼をいった。
ジョージはそんなゾッポを繁々と見ながら
「それよりなんでお前みたな者がこんな所に一人で
いるんだよ?」
ゾッポに話しかけると
「ぼ、僕は見習いの魔法使いで…… 師匠の命令で
この先の森の中にある宝を捜しに行く途中だったのですが
突然、ウルフらに襲われて……」
ゾッポがそう言うとガムルらは顔を見合わせ、驚いた。
「なら、私らと一緒だ! なら、一緒に行きましょう!」
優子は楽しげにガムルとゾッポの間を横切ると
連れているサルと共に一人、木立の奥へと進んでいった。
しばらく、呆気に取られ、優子の後ろ姿を見ていた
ガムルとジョージだったが
「ちょ、ちょっと待てよ!……」
慌てて、優子の後を追い掛けた。
そんなガムルらを見惚れていたゾッポだったが
「待ってくださいよ!……」
慌てて、ガムルらの後を走って追い掛けた。
目的地の森へと向かう途中、優子と並んで歩くゾッポは
「そのサルって、キミのですか?」
優子に聞くと優子は連れているサルのことを見ながら
「ち、違うけど…… でも、悪い奴から助けてから
ずっと私の傍にいるの……」
「そうなんだ…… で、その子の名前は?」
ゾッポは優子に連れているサルの名前を訊いたが
『え? 名前?……』
優子が連れているサルのことを見ながら、
困った顔をしているとサルは無邪気な顔をし、
優子の顔を見詰めていた。
「僕が付けてあげようか?…… そうだな?……
モンキーは?」
ゾッポは考えたサルの名前を優子に告げると
「モンキーって…… どう?」
優子は連れているサルを見ながら、ゾッポの考えた
名前をサルに告げたが名前が気に入らなかったのか、
サルはまるで反応を示さなかった。




