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「話がわかるね! お嬢ちゃん!……」
ジョージは馴れ馴れしく、優子に近寄ろうとしたが
「黙れ! 盗人!」
ガムルは素早く剣を抜き、ジョージに剣を向けた。
「まあまあ…… 良いじゃん! 早く行こうよ!」
優子はガムルの肩をポンと軽くと叩くと歩き出した。
ガムルは剣を仕舞うと怖い顔でジョージのことを
睨み付けながら、優子のことを追いかけるように
その場から歩き出した。
ジョージもガムルにニコッと愛想を振りまくように
微笑むと優子らの後を追いかけ、歩き出した。
優子らがしばらく、歩いていると
「きゃあぁ…… 助けてぇ!」
何処からか、叫び声が聴こえてきた。
ガムルとジョージは今までの和やかな顔から一変し、
先を争うように近くの木立の中に駆けていった。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 置いていかないでよ!」
置いて行かれた優子も傍にいる、サルと共に
ガムルらの後を慌てて、追い掛けた。
優子らが木立の奥に辿り着くと野生の狼【ウルフ】らが
杖を持った黒いローブを着た少年・ゾッポに
襲い掛かろうとしていた。
ガムルとジョージは素早く持っている武器を構えると
ガムルらに気付いたウルフらが一斉にガムルらのことを
睨み付けた。
『やばいかも?……』
ウルフらのあまりの迫力にガムルとジョージは
一瞬、怯んだ。
怯んでいるガムルとジョージを見て、数匹のウルフが
一斉にガムルとジョージに襲い掛かった。
野生とは思えないほどの統制の取れたウルフらに
ガムルとジョージは出遅れた。
ガムルとジョージの反応が間に合わず、ウルフらが
まさにガムルとジョージに襲い掛かろうとしたその時……
ガムルとジョージの後ろから突然、何かが
飛び出してきた。
次の瞬間、ガムルとジョージに襲い掛かろうとした
数匹のウルフはガムルとジョージの前から吹き飛んだ。
そして、ガムルとジョージの前に現れたのは
優子が連れていたサルだった。
突然、現れ、戦闘ポーズを取っているサルに
残っているウルフらはすっかり戦意を喪失し、
怯えながら、その場から後ずさりした。
だが、木立のさらに奥の方からどすの利いた泣き声が
聴こえてきた途端、後ずさりをしていたウルフらは
その場に立ち止まり、身体を震わせ、怯えた。
次の瞬間、木々の奥から真っ赤な瞳をした
銀色のウルフ(狼)がガムルらの前に悠然と現れた。
『おいおい! 嘘だろう!……』
銀色のウルフを見て、ガムルらが驚いていると
突然、現れた銀色のウルフの迫力に負けたウルフらが
再び、ガムルらに襲い掛かってきた。
サルは向かってくるウルフを撃退すべく、
全身に力を入れたが……
後ろにいたガムルとジョージが素早く、サルの前に
歩み出ると襲い掛かってくるウルフらを持っていた
武器で一瞬にして、なぎ倒した。




