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戦士なんかの変な職業に決まってしまったことに
優子ががっかりと落ち込みながら、街外れの道を
サルと共にとぼとぼと歩いていると
「よぉ! 職業、決まってよかったな!……」
優子の前にジョージが気楽に現れた。
『またコイツだ……』
また突然、自分の前に現れたジョージに優子が
明らかに不機嫌そうな顔をし、
「今度は何ですか?……」
ジョージに言うと今まで穏やかで優しそうな顔を
していたジョージの顔が一変し、鬼のように
恐ろしい顔で
「そのサルをよこせ!……」
優子に襲い掛かってきた。
突然、自分に襲ってきたジョージにびっくりした
優子が
「きゃあぁ……」
と悲鳴を上げるとその声に優子の傍にいたサルが
反応し、ジョージのことを激しく威嚇した。
サルの威嚇に一瞬、怯んだジョージだったが
再び、優子に襲い掛かろうとしたが寸前のところで
ジョージの動きがピタリと止まった。
『どうして?……』
突然、ジョージの動きが止まったことに驚いた
優子だったがよく見ると自分のジョージの間に
一本の剣が横たわっていた。
「そこまでだ! 盗人!」
若い男の声と共に優子とジョージの間に
横たわっていた剣は一瞬にして、ジョージの喉元に
突き立った。
「おっと! あぶない、あぶない!……」
ジョージは軽業師のように素早く、バク転し、
その場から逃げた。
安全な所まで逃げたジョージは自分の持っている
武器の短剣を構えながら、自分に剣を突き立てた男に
「おい、おい!…… このグラブ王国と
敵対しているゾデル連邦国の騎士さんがこんな所にいて、
良いのかよ?……」
話しかけた。
若い騎士の鎧に身を包んだ男【ガルム】は
ジョージに剣を向けながら
「盗人ごときにそんな心配をされなくても結構!
許可証はちゃんと持っているわ!……」
優子を庇うように裕子の前に立ち塞がった。
『か……格好良い!』
優子は自分を庇うように前に立ちはだかっている
ガムルがイケメンだったので思わず、ガムルに
見惚れてしまった。
しばらく、ジョージとガムルが向かい合って、
睨み合っていると
「隊長! どうしましたか?……」
ガムルのもとにガムルと同じような騎士の鎧を
身に付けた男達が慌てて、駆け寄ってきた。
ジョージは自分の前に現れた騎士の部隊を見ると
『これはやばいなぁ……』
「今日のところはこれで勘弁してやるぜ……」
と言うと一目散にその場から立ち去った。
ガムルはジョージがいなくなったのを確認すると
剣を鞘に収め、ホッとため息をつくと
「大丈夫でしたか? お嬢さん……」
優子に優しく、声を掛けてきた。
優子がイケメンのガムルに見惚れながら
「は、はい……」
と頷くとガムルは優子に優しく微笑みながら
「それは良かった! 我らは先を急ぐので……」
というと優子の前から部下の者らと共に
立ち去ろうとした。




