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16話

騎士団



このセカイには魔物なんていない。

魔法?便利な生活魔法くらい。

聖女?勇者?そんなのは物語の中だけの存在。


では騎士団とは・・

必要な存在なのか?? そこ疑問になる。


答えはYes


なぜか?

魔物はいない・・が、動物はいる。


その動物が問題で、気性がすごい荒いのがいてね。

そして全体的にデカイ・・ウサギでも人間の子供くらいの大きさ。

ゾウなんて・・12メートルくらい。(建物4階分くらいかな)


でも気性荒い順が 体格デカイ→小さい だから建物に甚大な被害が・・

みたいなことはそんなに無い。


だからゾウやキリンやらは、ただヌボーっと各々の生活をしてるだけ。


怖いのはウサギとかのほうが・・キレると大群で攻めてきたりする。


そこで騎士団。

ここぞとばかりにウサギを討伐!という名の、肉を狩るために奔走する。


うん、大群討伐後は街総出で解体祭り&保存食作り。

毛皮は冬支度に使えるからしっかり干しておいて、内臓は薬になるからね。

冬には冬眠するかと思いきや、山々から人里まできて食べられる物を漁りだす。

害獣というやつかな?


美味しいから、いただこう。

命あるものに感謝を!


貯蓄大事。

災害はいつの間にかやってくる。


このセカイではそれぞれの国で1年に2度ほど間隔別に小動物の行進があるため、

その時期になると各国から他国へ討伐支援要請が送られて、騎士が招集されるのだ。

まさに助け合いの輪。


これぞ世界の平和。


そんなこんなでしっかり仕事している騎士団ですよ。

普段は街中の安全を守りつつ、国民のいざこざを解消したり、お手伝いしたり・・街の外周りの巡回など。


ありがたいですね。


ミューテンでは、討伐前に騎士団の見送りのためのパレードがあり、それもちょっとした祭りとなる。


みんなの無事の帰還を願って、花を1輪贈る。

種類は特に決まっていない。





『時祭り』3日目の午後休み。

交代で休みになった組が固まって、昼食をとっていた。


「そういえば、ネルから聞いたんだけど」

と話し出す。


「お?なんだー?」


「いやさ、エリさんいるじゃん?」


「おお、第2の副団長だよなデカくて綺麗な人」


「そそ、なんか本気で惚れた相手が出来たらしい」


「え!?まじでか!!やっとエリさんにも春が・・」


「ほんとそれな!なんでいままで婚約者も居なかったんだろうな?モテそうなのに」


「女性には同性にしか見られないとか聞いたことあるな」


「あー女装のせいかな?あんだけ似合ってたら才能じゃね?!美人は得だよ」


「でもまぁ・・本人が婚約者作る気ないって感じだったってのがでかいだろうな」


「今回はやっとか!!」


「まだわかんないぜー?」


「でも、正直なとこ上が幸せになってくれないと俺等も結婚とかしづらいよな~」


「「「「「わかるーーーー」」」」」


「意中の人が出来たんなら、ぜひ頑張って欲しいな!!」


「めっちゃ応援するわ!!!」


「「「「「だな!!」」」」」」


「お?そろそろ休憩終わるぞー持ち場に戻ろうぜ!!」


「午後も頑張りますか、またなー!!!」


「またな!!!!」


チームワークもよろしい。

仲もよろしい。

微笑ましい(笑)


そう言って、散々盛り上がっては仕事へ消えていった。

午後の秋空の中、一羽の小鳥がスイーッと横切っていく。


自分の預かり知らぬところで勝手に応援されてるとは・・


仲間っていいよねぇ。





時は変わって二人が楽しく街ブラしてる最中のプリム邸。


それぞれがやることを一旦終えて、食堂で昼食をとっている。


「ねぇ、ベルはうまくやってるかしら?」


と長女のクラリッサの第一声。


「ああ見えて、ベルはしっかりしてるから大丈夫よ~」


と次女のエレノア。


「ベルにもそろそろしっかりした婚約者を見つけて欲しいな」


とぼやく長男セドリック。


「そうだな・・可愛がってはいるが、いつまでも実家に居るのは違う」


「えぇ、そろそろセドとラナにうちを引き継いでもらって、

私達は夫婦水入らず隠居生活してもいいと思うわ」


「ほっほっ、気が早いなシルクは・・まぁ私もそう思っているよ」


と、父マシュート と 母シルク も。


「お話はわかりますが、わたしはベルには絶対幸せになってもらいたから・・

ベルだけを愛してくれる方にお嫁に行かせたいですわ」


義姉のラナはベルを相当可愛がっている・・心配なのだ。


「ラナの心配もわかっているよ。しっかりした相手じゃないとベルはやらないから」


妻の心をわかっているセドリックは愛妻家である。


「わたしも姉様もベルのことを見届けてから嫁ぎたいですわ、そうでしょ?姉様」


「もちろんよ。心配すぎておちおち婚家へ行けないわ」


「あなたたち、お着きなさいな・・ベルだって子どもじゃないわ。

あと1年もしたら婚約も出来る年齢なんだから大丈夫よ」


母が場を収める。


父はみんなを見渡して。

「おまえたちの妹だぞ、ほわんとしてはいるが、その実しっかりしている。ベルを信じよう」


「「「「わかりました」」」」


家族総意でベルを見守ることを確認した。





その頃プリム邸使用人たちは・・


「ベルお嬢さま、楽しんでいるかしら?」


「あら、きっと大丈夫よ~」


「お嬢様たちみんなで決めた格好も最高に可愛かったし、」


「そうそう、ベルお嬢さま自身がうきうきしながらクッキーも焼かれていたわよ」


「あたしそのおこぼれいただいちゃった♪」


「え!お嬢さまの手作り!!欲しい~~」


「もちろん、メイドのみんなで食べてって渡されたのよ!」


「さすがっっうちのお嬢さまが一番!!!!」


「プリム家のメイドになって良かった・・」


「「「「「それは同意」」」」」


「ほかの同期のメイド仲間と話したら、やっぱりお仕えする家によって大分待遇変わるみたいだし・・」


「うんうん、使用人にここまで気を配ってくれる家はなかなか・・」


「「「「「わかるーーー」」」」」


きゃっきゃっと盛り上がる。


みんな自分たちの使える主人とその家族にへの忠誠を再確認した。


誰かは寝る前に祈ってたらしい。


誰かは寝ながら笑ってたとか。


誰かは泣いてたとか。(なんで(笑))


三者三様ということね。


三人じゃないけど(笑)


明日も頑張ろう。



皆がそう思ったそんな1日。


次回はお祭りのこと~からのエリとベルの続きですよ。


天気がパッとしない日々ですが、心だけはほんわかしていきたいです。


では、また~



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