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『厨二病が痛すぎて異世界出向。 〜 おっさんの Monologue《独白》 × Causerie《囁やき》 〜 』  作者: 放浪の狼


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眼の前で逃げていった大好きなおかずと希望の港町


今回は、旅の途中でのんびりとした時間を過ごす三人の会話から始まります。

食べ物の話をしているうちに、昔の思い出が出てきたり、ちょっと懐かしい話になったり……。


そんな時間を過ごした三人は、いよいよ海のほうへ向かって歩いていくことになります。

その先には、どんな街が待っているのでしょうか。


ご案内の語り部は、あなた専用の特等席をご用意し、お待ちしておりました。

今回の、Causerie(物語)は、あなたにとってどんな誘いになるのか。

お楽しみいただければ幸いです。



ーーーーー 冒頭は39話からの マジックバッグの続きになりますーーーーー


「というか ジプシ〜 そのバッグって普通のバッグよねぇ〜?」


「ん〜 普通というか地元出る時に持ってきた 使い慣れたバッグだなぁ〜

 ずっと使ってる身体の一部みたいなもんだなぁ〜」


「でっ そのバッグに 女神様がマジックバッグになるようにしたと」


「うんっ それは眼の前でいっしょに見てたろ?

 というか マジックバッグがないときついってあの時言ってくれたから

 俺も持てるようになったんだしそこは2人に感謝しかないけどな」


「そうよねぇ〜 眼の前でそのバッグ光ってたもんねぇ〜

 となると やっぱりあの女神様のポンコツが発動したのねっ

 きっと間違いないわっ だってそれ以外考えられないものっ」


「ころねぇ〜 そしたら次の街に着いたら試してみたいことが

 あるんだけどいい?」


「なぁにぃ〜? 何をためしたいのぉ〜?」


「ためしたいというより 正しくいえば確認かなぁ〜?」


「確認ねぇ〜?」


「そぉ〜 確認 今のうちにしておいた方がいいと思うの

 あとあと楽になると思うし」


「それはわかったけど いったい何を確認するのっ?」


「それはねぇ〜 ジプシ〜のマジックバッグが どれ位入るのかっ」


「どれ位っ?」


「うんっ 時間は多分 もしかしたらだけど ジプシ〜が聞いてきたじゃない

 最初の頃 どんな感なんだって マジックバッグってって

 その時に時間停止もないし容量もそんな入らないって返事をしたでしょ?」


「あぁ〜 そういえばぁ〜 そんな話ししたかなぁ〜?(笑)」


「でっ おそらくなんだけど ジプシ〜のバッグって時間は入れたら永遠に

 停まってるんじゃないかと」


「えぇ〜〜〜〜〜っ それって 本気で言ってる〜?」


「あとねそれだけじゃないのっ 屋台でいろいろ買ったでしょ

 その後お世話になった宿屋でもお土産もらったでしょ

 それぜんぶ 誰が持ってたと思う?」


「そう言われたら あの量は わたしとわためのバッグじゃ絶対に入らないわよねって

 いうかほかの誰のバッグにも入らないわよっ」


「でもっジプシ〜のバッグには入っちゃった という事はそれだけでもういろいろと

 おかしな事なのよなので あとは残りの部分 どれくらいの量が入るのか確認する

 必要があると思うの」


「となると おばぁちゃんの言ってた島に渡るには ここからほぼ真っすぐ

 西に進んだとこにたしか漁師町があったはずだから

 まずはそこに向かいましょうかぁ〜」


「だねぇ〜 それがいいと思う〜 ジプシ〜もそれでいい?」


「う〜ん いいかと聞かれたら まかすとしか言いようが無いんだよなぁ〜(笑)

 ここいらの地図があれば 確認しながらこっち行こう あっち行こう

 言えるんだけどなっ」


「地図? それは何なの? 今言ったそれは?」


「あぁ〜 例えばな 今いる場所を おおよそどこにいるのか確認できる

 絵を書いた紙みたいな物だな」


「もしかしてぇ〜 大きい街に行ったらそういう絵が壁に飾ってあるとこ

 あったわよねぇ〜?わためも見た事あるでしょ〜?

 おばぁちゃんに着いて行った時になんか立派な建物あって

 そこにあった様な気がしたけど」


「あぁ〜 もしかしてアレのことかなぁ〜? 確かにあったけど

 あれは その土地その土地の周辺がわかるだけだったと思うわよ

 確かおばぁちゃんが言ってたのは 全部わかっちゃうと

 むかしみたく争いになるから わざと周辺しかわからない様にしたって

 言ってたよ」


「そういう話し聞くと どこも変わんないんだなぁ〜(笑)

 どこ行っても一緒なんだなぁ〜(笑)」


「どこも変わらないってどういう事? ジプシ〜もそういう話し聞いたことあるの?」


「聞いたというか 学校でな 習うんだよ この国はこんな順番で

 歴史がありましたよって その中にな 戦国時代っていうのがあって

 その時はそんな感じだったらしいぞ 俺も色々そういうの苦手で(笑)

 ちゃんとおぼえときゃよかったと思うよ(笑)」


「名前からして物々しいわねぇ〜(笑) やっぱりどこに行っても

 人の欲は変わらないもんなのね〜」


「だなぁ〜 キリがないんじゃないかぁ〜 やっぱりほとんどの人は 

 いい生活になれたら そこからはむかしに戻れないだろしなぁ〜

 俺なんて 逆にお腹いっぱいになるまで食べれたら それがいちばんの幸せと

 思ってるからなぁ〜(笑)」


「それ以外に なにかこうしたいとか あぁ〜したいとかはないの?」


「ん〜 聞かれても特に思い浮かばないんだよなぁ〜(笑)

 ほんとお腹いっぱい食べれたら それこそ何よりの幸せだな

 うちにいる時なんて基本1日一食だったしな(笑) 朝か 昼に

 お腹いっぱいのご飯を食べて終わりっ ちょっとお腹すいたなぁ〜っていう時は

 果物とかかなぁ〜?」


「よくそんな生活できるわねぇ〜? あれ食べたい

 これ食べたいって普通はなるんじゃないの〜?」


「それが何故かならなかったんだよなぁ〜 自分でも不思議なんだけどなっ(笑)

 あとは人よりおなかがすくまで時間がもの凄くかかるから

 それもあるのかもなぁ〜 あぁ〜 あと多分 人より多めの

 飲み物は飲んでたかもなっ」


「ほんと変わってるわよねぇ〜(笑) わたし達なんて おばぁちゃんのお使いで

 着いて行った時も2人だけでお使いの時も お菓子とかなにか美味しいものがないか

 夢中で探してたのにねっ わためっ」


「そうねぇ〜 お使い終わったあとに ごほうびで おばぁちゃんといっしょに

 お店行って好きなもの頼んでいいよって いわれた時はうれしかったな〜

 時々頼みすぎて怒られたり(笑)あとは選べなくて どれも返したくなくて

 泣いちゃったり(笑) なつかしぃなぁ〜」


「あぁ〜 そういうのあるよなぁ〜 俺も小さい時に どれを選んでもいいよぉ〜って

 ただし1つねって あぁ〜いう時 子どもだから迷うだろ それももの凄く

 手に取ったら終わりだから それでよしって思ったら

 嫌いなのしか残ってなかったりなっ(笑)」


「だけど 今は好きなものを 好きなだけ食べれてるんだから しあわせよねぇ〜

 おまけに冷めるの心配しなくていいし いつでも出来たて熱々

 あの名物の魚料理 まだ残ってる〜?」


「ん〜 ちょっと待ってなぁ〜 あぁ〜 少しだけ残ってるぞ 食べるのかぁ〜?」


「ちょっとだけねっ」


「気をつけろよ ほんと なんで出来立てのまま食べれるのかわからないけど

 火傷しないようになっ」


「ほんと 冷たいものは冷たいままだし 不思議よねぇ〜」


「次の街で もし教会あるなら聞いてみればいいんじゃないの?

 そのやらかしさん本人に(笑)」


「あぁ〜 あとそういう意味では ジプシ〜 他に気づいたことはないのぉ〜?

 ポンコツ女神様にいろいろおかしな事されてるんじゃないのぉ〜?(笑)」


「でも 今日はもう疲れたし もう寝ましょ〜 今日もホントよく歩いたわぁ〜」


「そうね 明日からは 海に向かって歩いていくのよね?

 どんな事が待ってるのか楽しみねぇ〜」


「だなぁ〜 あとはどんな魚料理が待っているのかっ 気になるしなぁ〜(笑)」


           ───立秋/十六夜/仏滅/一白水星/亥の刻/晴光───


次回 港町に伝えられた勇敢な女たちの物語 へ続く



今回は、食べ物の話から、三人の昔の思い出まで、ちょっとのんびりした旅の一場面となりました。


美味しいものを食べながら昔のことを思い出したり、これから向かう場所のことを話したり。

旅をしていると、目的地へ向かっているだけでも、こういう寄り道のような時間があったりしますよねぇ〜。


そして三人は、いよいよ海へ向かって歩いていきます。

その先に待っているものが何なのか……それは、また次のお話で。


ご案内の語り部は、次回 またあなたを特等席へ。

どんな誘いになるのか、次の Causerie(物語)をお待ちいただければ幸いです。


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