お店に向かったのに、気づいたら某夕方日曜6時半の世界に……
今日の24話は、
お店に向かったはずなのに、気づけば某夕方日曜6時半の世界に……
そんな、いつもの“時間が進まないあの現象・異世界版”が炸裂する回です。
みこちのたい焼きから始まって、
ころね・わため・ジプシ〜の距離がどんどん縮まっていく、
旅の準備なのに旅が進まない、いつもの掛け合い中心の回。
呼び捨ての話、食べ物の好き嫌い、
そして“みおった”のあの瞬間まで、
3人の生活感と日常のテンポがぎゅっと詰まっています。
「みこち おかえりなさい おやつあるわよ 手を洗って
たべなさい」
「ふぉ〜〜〜〜~ たい焼きだぁ〜 うんうん 絶対に裏切らない
おやつだよねぇ〜〜〜〜〜」
「それで あのジプシ〜君だっけ? あの子の事は対応は
どうしたの?」
「マジックバッグは あまりにうるさいから異世界の人に
あわせて 同じようにしてきたよぉ〜」
「他のことはどうしたの? 他にもなんかやらないとって
いってたじゃない?」
「はっ? わぁ〜す〜れぇ〜たぁ~ あぁ~どうしようぉ〜
おやつのたい焼きが 気になりすぎて頭から消えてた(笑)」
「もうしょうがないわねぇ〜 ならまたあの子達にお使い
いざとなったら 頼めばいいんじゃない いまでも陰から
見守ってはいるんでしょ?」
「「だけどねぇ〜、たのむとねぇ〜、あとあとが……」
「それは、おやつ気にしすぎて忘れたあなたが悪いんだから、あきらめなさい」
「でもほんとどうしようっかなぁ〜? 他にもいろいろあるんだけどなぁ〜。まぁ少しずつでいいかぁ〜。
旅先でちゃんと広めておくように、異世界に送る前に言ってあるし。様子見に行きがてら、その時その時めんどくさいけど、おっさんの相手すれば」
「ぶぇっくしょ〜〜〜〜〜い! うぅ〜……誰だぁ〜、人の噂してやがるのはぁ〜」
「ジプシ〜さん、どうしました? 風邪でもひかれましたか? それともどこか具合でも?」
「あぁ〜心配かけてごめんね。風邪ではないと思うよ。多分、どっかの誰かさんが俺のこと噂程度に話してたから、そのせいでくしゃみが出たんだと思う」
「そうだったんですねぇ〜。何か病気になったかと心配しました。こちらは早々に薬がいつでも手に入る環境じゃないので、お医者さんに見てもらうにもいろいろとかかりますし」
「あぁ〜、あと“さん”とか付けないで呼んでくれないかなぁ〜?
自分もそこまでたいしていろいろとできた奴じゃないし、気軽に名前だけで呼んでくれるとありがたいかな?
自分が子供の頃よく見てた──こっちでいうと紙芝居になるのかな?
そんな感じのものがあって、そこに出てくる主人公が普段はね、だらしなくて、女の子に目がなくて、でもいざとなるとかっこいい主人公がいて。
その主人公がいつも呼び捨てで呼ばれてて、それに憧れがあってね。
できれば俺もそんな風に呼び捨てで呼んでくれたら嬉しいかな」
「女の子に目がない主人公ねぇ〜……
どっかの誰さんみたいねぇ〜(笑)」
「どっかの誰かさんて、他に誰がいるのよぉ〜(笑)」
「いやいやいや、そんな……俺はもっと紳士的なはずだぞ。うん、間違いなく」
「なら、その“紳士的”っていう人が──
おばぁちゃんの家で羊のミルクって言った時に、
わための双丘をじ〜っと見てたのは……どう説明するのかなぁ〜?(笑)」
「ころね……気づいてても、そういうこと言わないのぉ〜……
わたしまで恥ずかしくなるでしょ〜……(*´∀`*)」
「いやいやいやいやいや!
あれは……その……視線の行き場が迷子になっただけで……!」
「なら……ジプシ〜? でいい?
なんか年上を呼び捨てにするってのも慣れないけど、本人がそれでもいいならそうするけど……あとから怒らない?」
「怒らないよぉ〜(笑)
怒る理由がないじゃない。こっちから逆にお願いしてるんだから、その方が俺も気楽でいいしね」
「なら、あとは次にどこへ向かうのか決めながら、それにあわせて買い物もしましょうかぁ〜」
「わため〜、わたしもそれに賛成〜。
ジプシ〜も女神様からマジックバッグもらったし、これでちょっとは持てる荷物も増えるしね。
いろいろ買い込めるね。
ただ女神様が女神様だから……いろいろと不安なこと多いけどね(笑)」
「もぅ、ころねったらぁ〜。
どこで見てるかわかんないんだから。
ジプシ〜みたく今度会った時になんて言われるか……
言われるだけならまだしも、お仕置きされるかもしれないわよ〜」
「へいきっへいきっ。
どっちがSめる側で、どっちがMもる側か──
あつい話し交わしたんだから、そんな簡単にいろいろならないって(笑)
深夜のあの時間に、あれだけ話したんだから(笑)」
「じゃ〜お店向かいましょうかぁ〜。
まずは、もらったバッグがどこまで入るのか……ちょっと気になるし」
「そうなると、ころね、わため──まず何が必要なんだ?
いちおう俺もそういった研究資料読んでて、おおよそは分かってるんだが……
いざ実際にってなると、2人の方が詳しいと思うから」
(さすがにラノベが資料ですとは言えないしな……(;一_一))
「なら、普通は干し肉とか乾いたもの中心に買っておくのね。
でもそれだけだと飽きちゃうから、最初は生の果物とかも買って、なるべく大事に食べて長持ちさせて……
それでどうしてもってなったら乾いた食材にして、次の街に着いたらまた新鮮なものを買って──
その繰り返しで旅はしてるのよ」
「そうなんですねぇ〜。やっぱり食べ物とかはそうなるんですね。
ちなみに、お二人は好きな物だったり嫌いなものはあるんですか?」
「わたしは特にこれといってないかなぁ〜?
……わためはあるよねぇ〜? ( ̄ー ̄)ニヤリ」
「ころねぇ〜……何よその顔はぁ〜。
誰にだって1つや2つ嫌いなものがあるんですぅ〜。
それが、わたしはにっくき“あの緑の物体”だっただけですぅ〜……。・゜・(ノ∀`)・゜・。
それを言ったら、ころねだってあるじゃないかぁ〜。おばぁちゃんがせっかく採ってきてくれた
虫の料理──食べた瞬間に“みおった”じゃないかぁ〜 ジプシ〜は何かある〜?」
「自分は、いろいろありすぎて……例えば甘すぎるものとか、味の濃すぎるもの、あとは香りがやたら強いものとか……そういうのが苦手ですねぇ〜」
「そうなのねぇ〜。甘いものが苦手なんてかわいそうに。
もしどうしても無理な時は言ってね。代わりに食べてあげるから」
「ころねぇ〜……自分が食べたいからってぇ〜(笑)
香りの強いものって言ったけど、具体的には何かあるの?」
「特にこれといってなんですが……しいてあげるなら香草っていうんですか?
あの系統が苦手なものが多いですねぇ〜」
「なら、嫌いなものを買って旅が途中で嫌になってもだし……
嫌いなものは外す方向で買い物行こうか」
「かといって好きな物だけ買って病気になってもだし……
そこいらはうまく調整して買い物しないとだね」
「じゃ〜お店に行きますかぁ〜。
とはいうものの、自分は詳しくないので……お二人のあとを着いていっていいですか?」
「そうだね。初めてのお使いでジプシ〜だけお買い物頼んでもいいんだけど……
今回はいろいろとお店の説明も必要だから、いっしょに行こうか」
「わためぇ〜、どこから周ったほうがいいと思う〜?
何か“ここから”っていうのあるかなぁ〜?」
「う〜ん……あんまり気にしなくていいんじゃないかなぁ〜?
3人ともマジックバッグ今回はあるから、よほどの量買わなければ持てなくなるって事もないだろうしね」
「そうと決まれば順番にお店見て周りますかぁ〜。
今日はゆっくり見れるし、好きな物買えそうだねぇ〜」
「だねぇ〜。
おばぁちゃんと買い物行くと、ほんとに必要なものしか買えなかったから……楽しみだねぇ〜」
───立秋/幾望/先負/一白水星/未の刻/晴光───
次回 屋台はすぐそこっ!!でも着けないっ(泣) へ続く
今回の24話は、
お店に向かったはずなのに、気づいたら某夕方日曜6時半の世界に……
そんな、いつもの“時間が進まないあの現象・異世界版”がしっかり発動した回でした。
呼び捨ての距離が縮まって、
ころねの“みおった”が炸裂して、
わための照れがかわいくて、
ジプシ〜の慌てっぷりも安定してて、
気づけばまた、会話だけで旅が進んでいくいつもの流れに。
でもそれがこの作品の“らしさ”で、
3人の生活感と旅の空気がいちばん濃くなる瞬間でもあるんだよね。
次こそは……たぶん……お店に着くはず。
いいや着いてみせる、必ず着いてみせるさっ!!
作者さぁ〜ん……ほんとに着けますよねぇ〜?……。
また調整よろしくねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
ご案内の語り部は、次回 またあなたを特等席へ。
どんな誘いになるのか、次の Causerie (物語)をお待ちいただければ幸いです。




