表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

第9話 別れのプール

 ◇


 夜のメスジカ倶楽部。従業員の女性達は仕事をしている。鈴華のように辞める者もいて、新しい従業員達がいる。


「鈴華。セレブと結婚したんだって」

「すごーい!」


 鈴華と仲がよかった女達は彼女の結婚を知って盛りあがっていた。


「フン!」


 働きながら、その話を聞いていた若い女性従業員は嫌な顔をして、鼻を鳴らした。

 メスジカ倶楽部の服装で背中に届くほどの長い青紫の姫カット。たれている四白眼で気が強そうだった。色気がある口紅は濃くて若いのに老けて見える。

 彼女の名前は坪根つぼね 妃水ひすい。メスジカ倶楽部のベテラン従業員だ。


「ちっ!」


 不機嫌な彼女は壁のポスターを見て、舌打ちをした。ビキニ姿の若い美女が酒を持っているポスターで妃水は破りそうな感じだった。


「また一位だね、沙姫さき

「はい。お客様のおかげです」


 朝奈はポスターのモデルの若い美女と話している。

 メスジカ倶楽部の服装で黒のツインテール。子供っぽい髪型と童顔だが、年齢と体は大人で元気があふれている。

 彼女の名前は後雁あとかり 沙姫さき。メスジカ倶楽部の新人だ。


「沙姫」


 妃水は作り笑いをして新人に話しかける。


「妃水さん」


 彼女がきて、喜びは消え、警戒した。


「なにか用?」


 朝奈は沙姫を守るように前に出た。従業員と客達は三人を見ており、空気が悪くなった。朝奈と妃水は睨み合い、新人は少しおびえている。

 妃水はメスジカ倶楽部の人気一位の従業員だった。しかし沙姫がきて転落し、彼女を恨み、嫌がらせをするようになったので朝奈が守っている。


「私、ここを辞めることになったから今までのことを謝罪しようと思って」


 反省している顔になった。妃水は人気一位でも客から搾取して、沙姫に嫌がらせをしたことが問題になり、クビになった。


「本当にごめんなさい。私、自分より若い子に嫉妬して、ひどいことをしたわ」


 彼女は頭をさげた。謝罪をしたので悪い空気が消えて従業員と客達は三人を見なくなった。


「謝罪だけじゃ足りないから私の家に招待したいわ。家にはプールがあるの。明後日のお昼はどう?」


 沙姫を家に招待しようとしている。彼女が判断することなので朝奈はなにもいわない。


「分かりました。いきます」


 嫌な相手でも謝罪し、貧乏な彼女は家のプールに興味があり断ると怖いのでいくことにした。


「うれしいわ。楽しみに待ってる」


 妃水は喜び、沙姫はぎこちない笑みを浮かべた。彼女は最後の仕事をするために朝奈と沙姫から離れ、見えないように一瞬、邪悪な笑みを浮かべた。


 ◇


 明後日の昼。沙姫は妃水の家にいった。豪邸で中に広いプールがあり、歓迎され、豪華な料理を食べた後、プールに入った。

 彼女はポスターと同じ白いビキニ姿の裸足で遊び、楽しんでいた。


「どう? 楽しい?」


 黒いビキニ姿で裸足の妃水もプールに入っており、笑顔を浮かべて彼女に近づいた。前はこの姿の彼女がメスジカ倶楽部の壁のポスターだった。


「はい。豪華なお料理に楽しいプール。最高です」


 嫌な相手ということを忘れるほど楽しみ、最高の気分になって喜んでいる。


「それはよかった。じゃあ今度は私が楽しむ番だ」


 喜んでいる沙姫を見て、妃水の笑顔は歪み、邪悪な笑みを浮かべて、隠していた黒い鞭を出した。


「妃水さん!? なにを!?」


 鞭が出たので驚き、妃水から離れ、一気に不安になった。


「あんたを痛めつけて殺す。そのために謝罪のフリをして、ここに招待したのよ」


 クビになった彼女は反省などしておらず、家に招待したのは沙姫を殺すためだった。


「ここはセレブをだまして殺して手に入れた豪邸。パパ活じゃなくてパパさつね」


 妃水は色仕掛けなどで金持ちから搾取し、殺して、すべてを奪っていた。


「逃げることも助けを呼ぶこともできないぞ」


 プールに入れたのは丸腰にするためで豪邸は妃水の縄張りなので沙姫は孤立無援になってしまった。


「逆恨みで死にたくないです」


 ここにきたことを後悔したが、殺される気などなく、沙姫は抵抗することにした。


「この日がやっときた!」


 彼女が不安にならないように謝罪して歓迎し、殺すことを我慢したので、やっと殺すことができ、鞭で水面を叩いて喜んだ。

 そして鞭を振って沙姫を攻撃する。彼女は鞭をかわし、プールは立てる深さで水の抵抗があっても移動した。

 戦闘は得意ではなく暴力が得意な一般人なので鞭を振り回している。

 沙姫はかわしていき、両手で鞭を挟んで止めた。妃水がひっぱったのではなし、彼女はよろけた。


「おのれ!!」


 長い鞭を縮め、黒い剣にして斬りかかる。しかし鞭と同じで沙姫はかわし、いくら振っても当たらない。


「くっ!!」


 妃水はいらつき能力を使い、プールの水を粘液にした。


「こ、これは!?」


 水が粘液になって沙姫は驚き、粘液で足が滑り、立てなくなった。


「うっ!!」


 かたい粘液でもがくと体にからまり、移動ができない。妃水はジャンプをして着地し、粘液の水面に立った。

 力をいれず、体重をかけないようにして粘液の水面に立っており、滑って移動できる。


「覚悟しろ」


 動けない沙姫を見て、嗜虐的な笑みを浮かべ、剣で粘液の水面を斬った。

 黒い剣が近づいており、彼女は恐怖でもがく。

 妃水が斬りかかろうとした時、黒いハイレグ競泳水着姿でポニーテールの朝奈がプールサイドを裸足で走って跳び、キックの体勢になって飛んでいった。












 沙姫の名前は後の雁が先になるで妃水の名前は局と盛者必衰です。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ