第8話 恐怖のプロポーズ
◇
親子が家でおびえている頃。起きた狒々はきれいなピンクの花を摘んで集めていた。
「僕と結婚してください!」
真剣な声でプロポーズの練習をした。狒々は鈴華にプロポーズをしようとしている。毛繕いをして、体臭などを確認した。
「よし!」
彼は本気で彼女と結婚できる自信があった。
親子が怖がっていることなど知らず、ピンクの花を持って鈴華の家へ向かう。
彼女にプロポーズするので緊張しているが、成功することしか考えていないので喜んでいる。
◇
狒々がくることを知らない鈴華と父親は外に出ないで家にいる。
「ん? あれは」
窓を開けて外を見ていた父親は近づいてくるものに気づいた。
「ひ、狒々だ!!」
それが狒々だと分かって驚き、窓を閉めた。
「狒々ですって!?」
狒々がきたことを知って鈴華は驚いておびえた。
「ドキドキするな」
歓迎されていないことなど知らず狒々はドアに近づく。
ドアと窓は開かないようにしており、親子は震えて抱き合っている。
「ごめんください」
狒々はドアをノックした。
「どちらさまでしょうか?」
分かっていても父親は勇気を出して聞いた。
「狒々です」
丁寧によく聞こえる声で答えた。
「狒々がうちになんの用でしょうか?」
妖怪なのでろくでもないことと決めつけており、娘を守ろうと強く抱きしめた。
「あなたの娘と結婚するためにきました」
「「えっ?」」
妖怪とは思えないことをいったので親子の恐怖は消えた。
「妖怪の僕と結婚すれば彼女は幸せになります」
照れながらアピールする。
「本当に狒々なのか?」
人間の男と思い、父親はドアに近づき、のぞき穴を見た。ドアの前には人間ではなくピンクの花を持っている狒々がいる。
「狒々だ!」
「まあ!!」
間違いなく狒々なので恐怖が戻った。鈴華は青い顔をしており、狒々に好意がないので結婚は無理だった。
「娘を狒々なんかと結婚させられない」
妖怪と結婚して娘が幸せになると思えないので父親は認めなかった。
「なっ!? うおおっ!!」
狒々は怒り、花を地面にたたきつけた。
「なんだと、このジジイ!! 娘を渡さないと、お前を八つ裂きにするぞ!!」
父親をおどし、ドアを押して壊そうとしている。
「ひいい!!」
ドアから離れ、娘に抱きついた。
しょせん妖怪。人間と違って鈴華と結婚できれば父親などどうでもよかった。
「があっ!! があっ!!」
獣のように叫びながら押しておりドアが破れそうになっているので親子は震えている。
「おい!! なにをしてる!?」
念気が現れて怒鳴り、狒々はドアを破るのをやめた。くるのに時間がかかるので近くにいた念気に連絡していかせた。
「助けてくれ!! その狒々がわしを殺そうとしている!!」
念気の声が聞こえたので父親は大声で助けを求めた。
「なっ!?」
狒々がいる連絡しかなかったので襲われていることを知って両手にオーラをまとい、銀色にして構えた。
「邪魔するやつは殺す!!」
怒りを念気に向けて襲いかかる。怒りに任せ、人間より優れている身体能力で過信している狒々を冷静に処理するように闘う。
狒々と手四つをし、押さないでスネと股間を蹴り続ける。
「くっ!!」
振り払って離れ、狒々はキックをしたが、念気は受けとめて顔面を殴った。金属の仮面をつけていてもきいており、また殴った。
「アアアアアア!!」
狒々は倒れて仮面から火花が出た。
「スズカアアアアアア!!」
ピンクの煙を出しながら苦しみ、愛する女性の名前を叫んで消滅した。
「ナームー」
消滅したので念気は両目を閉じて合掌した。
「ありがとう!!」
「ありがとうございます!!」
親子は外に出て、狒々を倒した恩人にお礼をいった。
その後、鈴華はセレブの若い男性と結婚した。男性は妻の親を大事にする人で父親は結婚を認め、豪邸で一緒に暮らして幸せになった。
鈴華と父親はこの話だけのキャラです。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。




